箕面・大坂道  2002.5.26
 池田から能勢街道、西国街道を辿っていくと、牧落の旧札場で箕面・大坂道が交わっています。春日町の道標には、
 右 みのお
 左 さいだ
の文字が刻まれています。
   
 箕面・大坂道
   
 中央環状線の高架下をくぐったところに道標があります。
  右 大阪
  左 熊野田
の文字が刻まれています。ここから、熊野町、桃山台、南千里へと進みます。南千里からすぐのところに、お世話になっている
サイクルショップカンザキ吹田店があります。 
   
 南千里から北千里へとまっすぐな道を進み、今宮で西国街道に入ります。
   
 萱野三平旧邸長屋門
   
 牧落の旧札場から「みのをみち」に入ります。
   
 中ノ坂と道標。中ノ坂は、古代から聖地視された箕面山と、そこに建立された瀧安寺(旧箕面寺)の宗教世界の入り口にあたります。同寺の『縁起』にみえる「坂本」の地にあたり、ここで箕面山の地主神「白髪の老人」と役行者が対面したとも語られています。こうした伝承地の一角に建立されている道標の一面には、江戸後期の著名な念仏聖「徳本上人」自筆の六字名号が刻まれており、この場所は古道の四ッ辻にあたります。
 また、用水路は、地域の人々の共同の洗い場として利用された、貴重な民族資料です。
 大井堰水路は、平尾・西小路・桜・牧落村により設置された大井堰から取水し、四か村の農業生産を支えてきた重要な用水路です。またこの場所は大井堰水路の分水地であり、古くは種もみをつける場として利用され現在も大切に保存されています。
   
 聖天宮と西江寺。聖地箕面の玄関にあたる中ノ坂の上に聖天宮があります。それは箕面寺を核にした密教的宗教世界、また寺院で営まれる各種法会の平穏無事と院内安穏を図るために外界世俗からの障害危難を克服守護する威力神の「歓喜天」を祀ったことに由来します。したがって、こうした聖地の一角に所在している箕面地区では、地域の守護鎮守の神として歓喜天を祀っています。
 摂津の国の神宮寺と称された西江寺には、大黒天立像(室町時代)や、木喰以空上人作と伝えられる石灯籠等、貴重な文化財が残されています。
 
   
 瀧安寺
   
 巡礼街道を通って池田に戻ります。

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