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松田聖子 風立ちぬ CBS・ソニー 28AH-1337 1981年10月21日発売 CBS/ソニー CSCL-1268 1990年10月13日発売 CD選書
SIDE A Supervised by 大瀧詠一 鈴木 茂、村松邦男、矢島 賢 (Guitars), 吉川忠英、安田裕美、三畑貞二、田代耕一郎、福山敦夫、笛吹利明 (Folk Guitar), 長岡道夫、美久月千晴 (Bass), 島村英二、青山 純、渡嘉敷祐一 (Drums), 山田秀俊、倉田信雄、西本 明、大浜和央、井上 鑑、田代マキ (Keyboards), 鳴島英二、ラリー寿永、石井宏太郎、川瀬正人、ペッカー、斉藤ノブ、菅原由起、浜口茂外也 (Percussion), 伊集加代子、鈴木宏子、和田夏代子、東郷昌和、小出 博 (Chorus), 金山 功 (Glockenspiel), TOMATOグループ、JOEグループ、多アンサンブル (Strings), 松任谷正隆、井上 鑑 (Strings Arrangement), Jake H. Conception (Alto Sax) |
→ 80年代を代表するスーパー・アイドルの松田聖子四枚目のオリジナル・アルバムは、全作詞を松本隆が担当し、A面のスーパーヴァイズを大瀧詠一が担当し、オールディーズ、ポップス、スペクター・サウンドをうまく消化した大傑作となっている。B面には財津和夫、杉真理、鈴木茂といったニュー・ミュージック界のマエストロが楽曲提供していて、A面とシンクロしたようなポップスが並んでいて、まさに名盤となっています。「一千一秒物語」のタイトルは稲垣足穂の作品から、また同作品集の中から松本氏は自身のグループにMOONRIDERSと名付け、そのグループは鈴木慶一が継承し現在も活躍中であります。「いちご畑でつかまえて」はサリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」をもじったもので、そこへ「いちごの片想い」をミックスしたような作品で、ビ・ダン・ビダン…というコーラスが可愛い。当時としては斬新な一曲で、一旦フェードアウトしてからフェードインしてくるもので、レコードが可笑しいとレコード店に苦情が来とか来なかったとか。2010年にリリースされた『EIICHI OHTAKI Song Book I 大瀧詠一作品集 Vol.1 [1980-1998]』には帰ってこないヴァージョンが収録されています。 | |
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真鍋ちえみ 不思議・少女 CBS・ソニー 28AH-1445 1982年8月27日発売
Supervised by 細野晴臣, Sound Produced by 清水信之, Programming by 松武秀樹, Produced by 酒井政利 村上"PONTA"秀一、林 立夫 (Drums), 高水健司、清水信之 (E. Bass), 大村憲司、加藤和彦、清水信之 (E. Guitar), 大村憲司 (A. Guitar), 清水信之 (Glocken), 加藤和彦、清水信之 (Bucket & L-Percussion), 中村哲 (Sax), 清水信之 (All Keyboards), EPO、大貫妙子、加藤和彦 (Chorus) |
→ 真鍋ちえみは、北原佐和子、三井比佐子とパンジーというユニットを組んで登場したアイドル。彼女たちは雑誌などでプロモーション活動が行われた後、歌手としてはそれぞれ別のレコード会社と契約してソロ・デビューしました。真鍋ちえみは82年5月1日に「ねらわれた少女」でデビュー。8月に出たデビュー・アルバムは、細野晴臣(Supervised)、松武秀樹(Programming)、清水信之(sound Produce)によるテクノ歌謡でした。楽曲も細野さんをはじめ作曲に加藤和彦や大村憲司、大貫妙子、作詞には阿久悠、EPO、安井かずみ、矢野顕子、麻木かおると豪華なもので、その面々にたがわぬ素晴らしい出来映え、名盤!彼女のセカンド・シングルは「ロマンティックしましょう」で、その後パンジーが主演した松竹映画『夏の秘密』の主題歌「ナイトトレイン・美少女(作詩:阿久 悠/作曲:細野晴臣/編曲:岡田 徹)」(これも名曲)を出したが女優として成功した北原佐和子を残して他の二人はひっそりと姿を消してゆきました。 | |
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渡辺満里奈 Ring-a-Bell Yo-Loo/Oo/ソニー OOCO 15 1996年3月21日発売
Produced by 大瀧詠一/Engineer: 吉田保/Remaster Engineer: 笠井"新係長"鉄平 Drums: 島村英二、吉原誠、青山純/E. Bass: 長岡道夫、沢田浩史/E. Guitar: 鈴木茂、角田順、村松邦男、稲葉政裕/A. Guitar: 安田裕美、吉川忠英、平井夏美、石川鷹彦、尾崎孝、笛吹利明、徳武弘文/S. Guitar: 駒沢裕城/Keyboards: 井上鑑、中西康晴、国吉良一、福田裕彦、西脇辰弥、ポール・リバービーチ、友成好宏/Harm: 知久寿焼/Synth. Prog: 嶋田陽一、倉本伸也、山下恭文/L. Perc: 浜口茂外也、川瀬正人、鳴島英治、斎藤ノブ、阿達養之助、水野茂、三沢またろう/Timp: 金山功/Bell: 重実徹/Fl: 相馬充、西沢幸彦/Horn: 藤田己比古、和田博史、有馬純晴/Cho: 佐々木久美、CANDEE、杉真理、金沢信葉、平井夏美、ウルフルズ/Strings: 金原千恵子ストリングス/Strings Arrange: 井上鑑 |
→ 大瀧詠一が渡辺満里奈をシングル「うれしい予感」に続いてアルバムをプロデュースという事で話題になった作品。マリナさんのファンも大滝詠一ファンも、普通にフル・アルバムを期待したものでしたが、結局発売されたものは、ミニ・アルバムだったので、ガッカリさせられました。でも内容的には期待を裏切らないものでした。佐野元春、萩原健太、平井夏美といった関係者が書いたものや、金延幸子のカバーにパティエンス&プルーデンス〜ナンシー・シナトラ〜シリア・ポールの「いちごの片想い」のカバーと満足の一枚でした。商業的には失敗しましたが忘れられない一枚です。(マリナさんはラジオに出たときに、レコード会社がこのアルバムの宣伝を全然してくれなかったとこぼしていたそうです、残念) | |
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安田成美 FIRST ジャパン/徳間音楽工業 28JAL-9 1984年5月30日発売
Produced by 高橋幸宏 Drums: 高橋幸宏 (Except 1-1, 5, 2-3 & 4)、岡本敦男 (2-3)/Percussions: 高橋幸宏 (Except 1-1, 5, 2-3 & 4)/Latin Percussion: 鳴島英治 (2-3)/Keyboards: 高橋幸宏(Except 1-1,5,2-3&4)、岡田 徹(2-2,5)、山田秀俊(2-3,4)、荻田光雄(2-4)/E. Guitar: 大村憲司(2-2,5)、真下芳彦 (2-1)、梅林 茂 (1-3)、芳野藤丸 (2-3)/E. Bass: 奈良敏博 (1-3)、有賀啓雄 (2-2, 5)/Bass: 渡辺直樹 (2-3)/Saxophone: 矢口博康 (1-4)、Jake (2-3)/Trumpet:兼崎順一 (2-3)/Strings: 加藤弦楽グループ (2-3)/Harp: 山川恵子 (2-3)/Backing Vocals: 町支寛二 (2-1)、高橋幸宏 (Except 1-1,5,2-3&4) |
→ 安田成美は徳間のアニメージュ・レーベルから映画『風の谷のナウシカ』のイメージ・ソングでデビューしました。 歌はヘタでした、でもこのヘタを超越した何かが脳にジーンと効いてくる一枚、とり・みきを元とする愛好家も多数存在しました、このLPをヘッドフォンで聴いてトリップするんだかなんだか。ムーンライダーズや高橋幸宏らによる楽曲のよさもあるがこれはある意味で名盤です。名曲「スーはおちゃめなパン屋さん」収録。ここの収録されていない細野さんによる実験的なサウンドの「銀色のハーモニカ」や、割とまともなアイドル・ポップスの「サマー・プリンセス」などのシングル曲も必聴ものです。そんなナルミさんですが、徳間はこの後にアダルトなポップ・アルバムを製作しているのですが、恐ろしくて未聴であります。 | |
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森下恵理 ボーイ・フレンド RCA/RVC RHL-8428 1985年10月21 日発売
Produced by 加藤和彦 岡元敦夫、上原 裕 (Drums)/長岡道夫、伊藤広規 (Bass)/鈴木 茂、加藤和彦、鳥山雄司 (Guitar)/国吉良一、難波正司、武部聡志 (Keyboards) |
→ 「ブルージーン・ボーイ!」でデビューした、ちょっとボーイッシュなアイドル。彼女唯一のアルバムには、加藤和彦、竹内まりや、ユーミン、松尾清憲、鈴木博文ら豪華な作家陣による名曲揃いである。オールディーズっぽい、横浜あたりの不良のロックン・ロールをイメージした楽曲に混じって竹内まりやがセルフ・カバーした「真冬のデイト」や「Hey! Baby」、ユーミンによるバラード「トワイライト」など良い曲が詰まっています。ライヴ・ハウス等で歌っていたらしいが、何処に行ったのでしょう?CD化を望む1枚です。 | |
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松本伊代 センチメンタル・ダンス・クラブ-SENTIMENTAL DANCE CLUB BAND クター VDR-1076 1985年8月21日発売
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→ 松本伊代は81年10月に「センチメンタル・ジャーニー(作詞:湯川れい子/作・編曲:筒美京平)」でデビューしました。詞の中に自分の名前が出てくるという事で話題になりました。彼女のシングルには名曲多し。売野雅勇-筒美京平コンビによるアルバム。これは歌謡界の歴史に残る名盤だ!再評価すべきである。BACK TO 50'sだったのです、夏が終わりポニーテイルの長い髪を切り少女は大人になって行くというコンセプト・アルバムだったのです。オールディーズ風の楽曲はまさに「恋と涙のセブンティーン」です。 | |
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伊藤つかさ さようなら、こんにちは ジャパン/徳間音楽工業 JAL-13 1982年3月1日発売
Produced by 三浦光紀 |
→ つかさちゃんこと伊藤つかさは女優として注目を浴びて、レコード会社による争奪戦の末に徳間が獲得し、81年9月に「少女人形(作詞:浅野裕子/作曲:南こうせつ/編曲:船山基紀)」でデビューしました。可憐だ。続くファースト・アルバムにも南こうせつ以外に井上大輔、水越けいこ、加藤和彦、天野滋、伊藤薫といったアーチストが楽曲を提供しましたが、この二枚目に於いても豪華な作家陣が集められました。高橋幸宏、坂本龍一、竹内まりや、大貫妙子、原由子、矢野顕子、安井かずみ、加藤和彦、仲畑貴志、編曲に清水信之、大村憲司、後藤次利。特に竹内まりやの「パジャマ・デート」、「夕暮れ物語」などは名曲。シングルとなった「夢見るSeason」はアルバムは別バージョンなので要注意。ロマンチック天使 つかさ 夢見る15才(帯より)15才のバースデイ・メモリアル・アルバムです。 | |
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岩崎良美 セシル-CECILE キャニオン C28A0220 1982年6月21日発売(CD: D35A0001)
MUSICIANS (excerpt A-5): 清水信之 (Keyboards), 島村英二 (Drums), 大村憲司、青山透、加藤和彦 (Electric Guitar), 高水健司、清水信之、富倉安生 (Bass), 伊集加代子、梅垣達志、梅垣ミト、EPO、ジャッキー (Vocal) |
→ 全曲の編曲を清水信之が行い、安井かずみと加藤和彦のコンビの楽曲を中心に、PANTA、大貫妙子などが楽曲を提供した、「ヨーロッパの香りをあなたに!!」(帯より)オシャレなアルバム。実力派の姉・宏美に負けず劣らずの歌唱力。代表曲がアニメ「タッチ」のテーマ曲と評するのには抵抗がありすぎます。本作は彼女の四枚目のアルバム。実はフランス・ギャルが好きなパンタ(頭脳警察)の曲も素敵です。 | |
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渡辺美奈代 MY BOY〜歌え!太陽 CBS・ソニー 32DH-5099 1988年8月19日発売
Produced by 鈴木慶一、黒田日出良/Associated Producer by 渚 十吾 鈴木慶一 (Acoustic Guitar, Casio Hawaian Guitar)/鈴木智文 (Acoustic & Electric Guitar, Slide Guitar)/鈴木さえ子 (Keyboards)/矢口博康 (Soprano Sax)/門倉 聡 (Keyboards)/渡辺 等 (Bouzuki, Mandocello, Mandolin)/中原信雄 (Bass)/本間哲子、濱田理恵 (Chorus) |
→ おニャン子クラブ会員No.29の渡辺美奈代は86年7月16日に「瞳に約束(作詞:秋元康/作・編曲:後藤次利)」でデビュー、アイドルらしい楽曲にジャケット、完璧でした。そんな王道アイドルの彼女もターニング・ポイントを迎えて、鈴木慶一と黒田日出良の共同プロデュースにより製作されたのが本作でした。美奈代とライダーズ・サウンドが見事にはまった傑作。シングル「ちょっと Fallin' Love」が可愛い仕上がりに、鈴木慶一とのコラボレートによる一連の作品は名作揃いだ。この後のシングル「抱いてあげる」や次作『恋してると、イイネ』も本作同様の出来映え。曲も良いしミナヨにジャスト・フィット!この時期のミナヨは要チェックですね。 | |
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川島なお美 SO LONG 東芝EMI TP 90205 1983年6月7日発売
Produced by 杉 真理 大谷和夫、渋井 浩 (Keyboards), 林 立夫 (Drums), 今 剛 (E. Guitar)、鈴木 茂 (E. Guitar & E. Sitar), 田口 俊、杉 真理 (A. Guitar), 渡辺直樹 (Bass), 斉藤ノブ (Percussion), 金山 功 (Vibraphone), 数原 晋、MR. 小林 (Trumpet), 新井英治 (Trombone), 数原 晋 (Flugelhorn), Jake H. Conception (Sax), 多グループ (Strings), 杉 真理、SAIL AWAY、田口 俊、川島なお美 (Chorus) |
→ 元祖女子大生アイドルの川島さん、血液の代わりにワインが流れているなんてオトボケが過ぎますね。このアルバムは杉真理がプロデュース。ビートルズがあちこちに顔を出しています。松尾清憲が加わっていればもっと完璧なビートリッシュかつELOになったでしょうね。でもアルバムは完成度も高い、隠れた名盤だと思います。 |
2011年03月01日現在