8日目

 97年6月6日

 Mount Rainier NP → WA-410,WA-164,I-5 → Seattle 

 ==== また行くぞレイニアへ ====


 早朝、目が覚めると真っ先にカーテンを開け、外の様子を見ました。 素晴らしい晴天です。(^o^) 昨日苦労した甲斐がありました。
 空の色は深い青で、白い雪をまとった山々が美しいです。 この部屋からはレイニア山は見えませんが、麓側の景色もなかなか良いです。


麓側の景色



Paradise Innのロビー

 シーズンオフの平日のサービスということで、朝食券をもらっているのですが、まだレストランは営業していません。ロビーの2階にコーヒーの入ったタンクが置いてあるので、例によってコーヒーを飲みながら待ちます。
 このホテルは、80年も前の開業なのではっきり言ってボロいのですが、ロビーの雰囲気は満点で、公園の中心地であるパラダイスにあり立地も最高です。



Paradise Inn


 朝食のあと、周りを歩いてみます。レイニア山は圧倒的な迫力で、覆いかぶさるようです。山には雲一つかかっていなく、厚い雪をまとっています。
 7月になれば、この周辺は一面のお花畑になり、氷河(Nisqually Glacier) の近くまで歩いていけるらしいですが、今はパラダイス周辺でも何メートルという雪に覆われているので、歩き回るにはそれなりの装備が必要です。
 僕には装備も体力もないので(^^;)、雪の上を少し歩くだけにして、あとは道路脇の石の上に腰掛けて山を眺めました。 雪の上を歩くとすぐに靴がびしょ濡れになり、車に戻ってからヒーターを最高パワーで下向きにして、乾かしました。


Paradiseの近くにて


 夕べ公園に入ったときには無人だったので、もう一回ちゃんと入り直しておこうと思い、公園西側のNisqually Entranceで出入りし、ゲートで資料をもらいます。


Nisqually River

 西側のビレッジであるLongmireから出口までの道は、ごく普通の山道なのでわざわざ往復することはないかな、とも思いましたが、出口近くのキャンプ場であるSunshine PointではNisqually川が美しく、キャンプするのにはいいところだという印象を持ちました。ここからはレイニア山は見えなかったと思いますが。



橋の上から

 Longmireは公園の初期の中心地です。
 ここでは立派な森林の向こうに、レイニア山の頭の部分が見られます。短いトレイルを歩きますが、ここでは最初に公園の開発を行ったLongmire氏に関する展示がちりばめられています。
 Longmireからパラダイスまでの道は、ところどころで山や下界の景色が開け、橋や滝もあっていい感じです。


 パラダイスに戻り、ビジターセンター隣りのファストフード屋で大きなハンバーガーを食べてから、Paradise Innの売店で自分用のお土産を買います。
 これだけの好天に恵まれると、ついつい調子に乗ってレイニア・グッズをたくさん買い込みそうになり、気を付けなければいけません。(^^;)


 公園東部のサンライズにも期待していたのですが、残念ながらここへの道路は閉鎖されていました。
 売店で買ったカレンダーに、Tipsoo Lakeから見るレイニア山の美しい写真が載っていたので、この湖にも行きたかったのですが、ここへの道も閉鎖。まだまだこの公園はシーズンオフのようです。

 今回は滞在時間も少なめだったこともあるし、またの機会に、一番いい時期のマウントレイニアにもっと時間をとって滞在したいと思いました。 
 だけど、天気が悪いことの多い山岳公園で、いきなり行ってこれだけの晴天に恵まれたのですから、大いに満足です。 4時頃公園を後にしましたが、これであとは帰るだけと思うと、とても名残り惜しかったです。


 シアトル方面への道は、特に走りにくいわけではないのですが、とちゅうで目がしょぼしょぼしてきたのには閉口しました。こういうのは今までのアメリカドライブでは経験したことがないです。
 今回の旅行は北の地の初夏ということで日照時間が長く、早朝から夕刻まで活動していたから目が日光を受けっぱなしで、今ごろ影響が出てきたのでしょうか。サングラスは使っていたのですが。

 でも、もうすぐ旅行は終わりなので、別に心配することもなく、目をこすりながら走り、6時頃シアトル・タコマ空港近くのモーテルにチェックインしました。

 = 完