カールスバッド洞窟を堪能したあと、、隣のグアダルーペ・マウンテンズ国立公園へ向かいます。
前回カールスバッドに行ったときには、グアダルーペは天気がいまいちだったのと時間がなかったことで、素通りしたのですが、今回は絶好の晴天です。(^_^)
まずはビジターセンターに行き、OFFICIAL MAPをもらって外に出ようとすると、資料の棚の中に大きく「日本語」と書いてあるものが。。。
こういうマイナーな国立公園なのに、嬉しいことにしっかりした日本語の資料がありました。よくある手書きの変てこりんな日本語ではなく、まともな日本語で、しかもワープロ打ちです。
最後の「訳者後記」には、「私は1994年、夏の3ヶ月間ここで働き、すっかりグアダルペに魅せられてしまいました。皆様もこの美しい大自然を良く御鑑賞下さい」とあり、姓名とも日本名の漢字の署名があります。日系人なら、名はアメリカ人の名前でしょうから、この方は日本人なのでしょう。
グアダルーペ山脈は25億年前(二畳紀)に出来た暗礁(突出部も海面下にある礁)でした。太古の昔の海の生物の石灰質がこの山を作り上げたわけです。 岩がゴツゴツしていて野生味溢れる、「いかにもテキサスだあ〜(^^;)」といった感じの山脈です。
ビジターセンター周辺の短いトレイルと、SMITH SPRING TRAILというループトレイルを楽しみました。
ビジターセンター前から始まるトレイルには、大小いろいろなバッタがたくさんいて、僕らが歩くとピョンピョン跳ねて、面白かったです。 かなり日差しがきつくて暑いのですが、ところどころに生えている大きな木の陰に入ってしまえば、すがすがしい風を楽しむことができます。
![]() Manzanita Spring |
SMITH SPRING TRAILは、1周2.3kmのループトレイルです。途中、Manzanita SpringとSmith Springという2つのオアシスの横を通ります。
楽な平地のトレイルを少し歩けば、すぐにManzanita Springに到着します。 ここは湧き水が流れ出しているという感じではなく、水面に近寄ると水は結構汚いです。
でも青空と雲がきれいなせいで、少し離れれば空が水面に反射して、結構きれいな写真を撮ることができました。
このトレイルを歩き始めるときは、ほとんど平地の楽なトレイルであるような気がしたので、出発の時に水をたっぷり飲んだだけで、水は持参しませんでした。 でもほとんど日陰のないトレイルで、おまけに中に進むうちに登りになってきたので、のどが渇いてきました。だんだん道が分かりにくくなってくるし、他に人はいないしで、ちょっぴり不安になりながら、数少ない日陰を見つける度にひと休みしながら先に進みました。
途中、ループを逆方向に回る夫婦とすれ違いました。おばさんのほうが"It's beautiful"と声をかけてくれます。そのうち水の音が聞こえてきました。嬉しかったです。Smith Springは、日本にもよくありそうな湧き水で、ここから小さな川が流れています。水を飲むのは我慢したけど、ここで口をうるおしました。 帰りは下りで、極楽です。(^_^) 山々は背にして歩くことになりますが。
でもグアダルーペ山脈は美しいかどうかはともかくとして、独特の存在感はあると思います。ロッキーやシエラネバダのような豊かな森林はないし、とは言っても南カリフォルニアのような禿げ山とも違う。むちゃくちゃ無理がある言い方をすれば(^_^;)、「乾燥したヨセミテ」って感じでしょうか?!
![]() グアダルーペ山脈(クリック) |
僕は行かなかったのですが、McKittrick Canyonには興味があります。 例の日本語パンフには、「一番人気の高いマキトリック キャニオンでは、渓谷でのハイキング、動植物観察やピクニックなどを楽しめます。ピクニック エリアはテーブルのみ完備、水場はありません。」とあります。
McKittrick Canyonへの分岐点は、ビジターセンターよりも7マイルくらいWhite's city寄りですので、もし行かれるのであればご注意を。先に行っておいたほうがいいでしょう。
話は変わりますが、アメリカ西部には荒涼としていて車の通りの少ない、「寂しい道」が多く存在していますが、今までのアメリカ・ドライブでもっとも心細くなったのは、GUADALUPE MTS. NPからI-10(インターステイト10号)へ向かう途中の道であるTX-54(テキサス州道54号線)です。
昼間だったのに、1時間走って、対向車が1台しかなかった。 しかも、走っている途中に、雷雨が激しくなってきました。だだっ広い平地なので、冠水したらどうしようと思いましたね。しかもガソリンが減ってきたのです。
緩い登り下りがいくつもあるのですが、それぞれの下りきったところの道ばたに路面からの距離を示す棒が立っているのです。
要するに、この辺りは大雨・洪水が多いので、車の水没を防ぐために立てられているわけですね。53マイルの間、民家一軒さえない所なので、立ち往生したらどうしようかと思いました。(車ごと流されたり・・・(;_;) )
結局、難なく通過しました。砂漠地帯の寂しい道は大好きなのですが、このときばかりは心細かったですね。
TX-54の寂しさは、その60マイルくらい北のUS-82の景色の豊かさとは、えらい違いです。
ともかくこの辺りは寂しく荒涼とした場所ですね。ネバダ州がマシに見えてくるくらいです。でもその寂しさが良かったりしますが。(^^;)