ワンの続き〜
 チェリー様に嫌われたままの私。
 どうなるのでしょうか?

 「チェリー、おやつ」
 とりあえず、おやつで誘ってみるが、来る様子はないまま。
 (チェリー様: おしおき、おしおき、ハッハッハ)
 いたずらもエスカレート。
 (チェリー様: こっこ掘れ、こっこ掘れ、ワン、ワン、ワン。たっのし〜)
 「これ、チェリー」
 逃げる、逃げる。
 早いとこゲージを作らないと・・・
 いよいよ、チェリーハウスを作ることになった。
 ただ囲うだけなんだけど。

 ゲージも意外に高いものだ。
 まっ、これ以上家を傷つけられるよりはマシか。
 しかし、寝床が無いのも可愛そうやなぁ。
 作ってやるかっ!
 『すのこ』と安物の暖かそうなタオルケットでベッドを作ることにした。
 タララ ラッタ ラ〜 完成!!
 早速チェリーを入れてみることにした。
 「チェリー、お前の家やぞ!」
 何を思ったのか、素直に入った。
 (チェリー様: おっ、隠れ家かぁ)
 お〜っほっほ。
 「ガチャン!」
 扉を閉めた。
 (チェリー様: なんや、なんや、出られないやん!)
 「ワナに掛かったなっ」
 チェリーはゲージをよじ登ろうとしてた。
 無理なのにね〜
 (チェリー様: おっちゃん、言うこと聞くし、出して〜)
 立場逆転だ!
 しばらくすると・・・諦めたのか、
 おとなしく手製ベッドでうつ伏せになって、すねてた。
 目線だけ私から外そうとしない。
 あかん、弱いんだなぁ、その表情されると。
 「ガチャン!」
 扉を開け、
 「チェリー、おいで」
 チェリーが久々に、座ってた私の膝に上ってきて、顔をペロペロ。
 「なんや、そんなに寂しかったのか?」
 (チェリー様: お・や・つ、お・や・つ)
 やっぱりそうかい!
 まっ、いいか。
 「チェリー、おすわり」
 こういうときは、素直に座る。
 (チェリー様: あったり前でしょ!)
 ほんと、都合のいい奴だ。
 おやつを持って、
 「待て」
 教えてないが、おとなしく待ってる。そこはえらい!
 「よし! おやつ」
 おいしそうに食べる。
 ほんと、惚れそうなほどかわいい。

 と、そこへ家のドアが開く音。
 チェリー、猛ダッシュ。速い、速い。
 玄関へ行くと、チェリーがいない。
 『まさか! 外へ行った??』
 外へ様子を見に行ったが、姿が見えない。
 「えらいこっちゃ!」
 家族総出でチェリーを捜索。
 近所の人に聞き込みをするが、有力な情報は得られない。
 30分ほど探し回ると、近所の人が、
 「もしかして、犬を探してるの」
 「そう、逃げてしまって」
 「向こうの畑で見たよ」
 「ほんと? ありがとう!」
 畑のほうへ行ってみると、
 『いた!!』
 (チェリー様: やっぱ、外はいいな〜。ヤッホー)
 ここは山じゃないぞ!
 畑作業をしてたおばさんが抱いててくれた。
 「おばさん、その犬うちの犬なんです」
 「あっ、そう。なんか私から離れなくて・・・」
 「どこかの犬かなって思って聞いてみようと思ってたのよ。はい」
 「ありがとう!」
 よかった〜
 「チェリー、ダメやん!」
 意外にもおとなしく、ちょっとしょんぼりした表情で私の顔を見ていた。
 家へ帰って足を拭いて放すと、
 素直にハウスに入って行った。
 一時はどうなることかと思ったが、ほんとよかった!

 冒険で疲れたのか、その日はぐっすり寝ていた。
 が、夜中の2時過ぎ、何やらガサガサと物音がする。
 起きてみると、チェリーがゲージを叩いてた。
 「チェリー、どうしたん?」
 「ニャー、ニャー」
 まるで猫のような声で鳴いてた。(泣いてた?)
 扉を開けると、私のとこへよじ登ってきた。
 「なんや、なんや、どうしたん」
 (チェリー様: ・・・)
 そうこうしてると、私の部屋へ行き、ベッドにもぐりこんでた。
 「一緒に寝るか?」
 結局、一緒に寝ることになった。
 私の横でおとなしく寝ていた。

 朝方、ゴソゴソとチェリーがベッドから出て行った。
 『なんや、なんや、ん? まさか! また脱走??』
 そ〜っと見に行くと、トイレであった。
 終わると、またベッドのほうへ・・・
 「チェリー、待て!」
 そう、そのままベッドに入らないで〜
 捕まえて、おしりを拭いてやる。
 (チェリー様: おっちゃん、デリカシーなさすぎ〜)
 だって・・・クサイやん!
 (チェリー様: おっちゃん、だいっきらい!)
 そのままベッドの中央を占領されてしまった。
 私は端っこで・・・

 でも可愛いんだな〜(笑


 (さいごに)
 チェリーの続きをお届けしました。
 (チェリー様: おっちゃん、モテないでしょ)
 ハハハ。痛いとこつくね〜
 でも、やはり、
 『チェリー様』
 じゃなくて、
 『チェリーちゃん』
 になりましたね!

 このお話は、実話をもとに制作したものである。