洋服掛け 2009.11
娘から、 ”孫用の簡易整理たんすの上に、洋服賭けを作って欲しい”との注文が来た
簡易整理たんすと言えばかっこ良いが、プラスチックの収納ケースである。その上に載せるので、とにかく軽く作る必要がある。そこで、アームを張り出す形にして、軽くかつ軽やかに見えるようにした。
骨組みを ホゾ組みとすることにした。

材料加工が出来たところ。
1×4 材 を使った


上下の 腕木 です。

上部の中央には 、梁板を大入れで組む設計にしてある。

後ろ 立て板 には 相欠きで板を組んでいる。
洋服の重みに耐えられるように考えた構成である。

1×4の板材の組み合わせなので、コーナ部の補強に45度材を加工した。
結果的には、不要であった。
1×4材の 縦割りで、ハンガー棒をつくった。

横梁と後立て板をボルト締めとした。
長い板材の小口に、オニメナット用の穴を開けるのに苦労した。
ボール盤のベースの上に、板を組み合わせて、何とか穴をあけることが出来たが、まったくの失敗!

穴位置が、ずれてしまう。ポンチで案内をつけたり、細いドリルで案内穴を開けたりしたが、やはりずれてしまう。
小口では、年輪の縦繊維があり、これがドリルをずらせてしまうのであろう。
ボール盤に、材を縦にしっかりと挟むことの出来るのベース冶具を作る必要がある。
これは、次回の検討課題。

穴は何とか、ボルト側の穴を馬鹿穴にして、しのぐことが出来た。

完成です。
見かけは軽やかだが、剛性は結構ある。
板の、縦、横の組み合わせ構造設計の勝利!

満足です。

ただし、ボルト締めにしたのはあまり感心しない。
当初は、アンチョコにネジ止めにしようとしたが、剛性が弱いのと、一人で組み立てるのは不可能と考えて、ボルト締めとしたが、これも結構コスト高で組み立ての手間がかかる。

やっぱり、面倒でも ホゾ組 とすべき!
肝に命ずべきこと!!
娘の家に 設置したしたところ。


なかなかのものでしょう!