建て直し奮戦記
我が家は 20数年前に建売を購入した。
子供たちの成長に合わせて 居間やら台所を大幅にリフォーム。このとき邪魔な柱も抜いた。
業者は大丈夫といっていたが 先の阪神大震災の際には大揺れ、ガタガタ。 
私は あと20年?妻はあと30年?  この家では持ちそうにない。しかも敷地は狭い。第一資金がない。
しかし  日当たりも良いし なにより 駅にも マーケットにも近い。
どうしようかと数年来迷ってはいたが決断出来ずに放置してきた。  

還暦を期しての 槍ケ岳登頂。 槍の穂で決心した。

       ヨッシャー 家を建て直そう! (いい加減な男?の真骨頂発揮?)

さっそく妻と二人で奮闘開始。
これはその記録です 
数回の勉強会や現場勉強会に参加。

キッチン、風呂などの設備やら家の構造がやっと分かってきた。

先生をしていた「工務店のおやっさん」がなかなか面白い人物だった。 
曰く
”皆さんは 「家を作りたい、作り直ししたい」と言うが 自分がどういう家を建てたいのかがまったく掴めていない。また夫婦でまったく違うことを思っている場合が多い。 一年間は 施主さんとの打ち合わせにかける。 それで やっと イメージがはっきりしてくる。
 それでもなお 作ってから 「私の思っていたのとは違う」という人がいる。
 自分の作りたい家のイメージがはっきりとつかめたら もう出来たも同じ。
施主さんのイメージが固まるまで私は作らない。
間取り図面もいくつも作ってもらった。
なかなか フィットしない。修正に修正を重ねてやっとそれらしい形が出来てきた。
間取り図が固まってきたので、キッチン、風呂、トイレなどの設備の選定。玄関ドア、窓、雨戸などのサッシの選択。床材の選択。襖、ドアなどの建具選定。壁紙の選定。雨樋、屋根瓦。外壁。外回り(門扉、塀etc)
全て メーカ展示場をたずねて 現物を見ながら 選定した。体力勝負。 年齢的にも 限界かも
現場監督も そのあたりは心得ていて
「工事の進行段階に応じて 現場に合わせて 適時 最終決定をしましょう。殆どの施主さんが 出来上がって来るにしたがって変ってしまいます。」
要するに
何が良くて 何が悪いのか さっぱり 住宅建設知識、商品知識がないことを思い知った。
選定するにしても どれだけの範囲の物、メーカを候補にしたら良いのかも知らない。
このあたりが 家を建てる場合の重要なポイントだと思う。
工務店次第でどうにでもなるところだ。

私たちは 若い現場監督(2級建築士)のセンスに頼った。 頼りにしてマッセ。
いよいよ 家の解体です。 
いざとなれば 懐かしい思い出が一杯です。
毎年杏の花が咲きました。メジロが来ました
のうぜんかずらが家を覆い尽くしました
2007/1/23
取り壊しが始まりました。


家の周りに囲いが張られいよいよ正面から取り壊しが始まるところです。ブルドーザのヘッドを掴み取りに交換しています。
約1時間30分後です。すでにかなりの部分が取り壊されています。
掴みとって、千切り取ります。千切りとったものを直ちに分別してトラックに積み込み、廃棄に向かいます。
ブルの作業者の腕前はたいしたもので、分別廃棄しやすいように同じような部分を同じような大きさで千切りとっていきます。よく倒れてこないものです。
昨日の作業ですっかりなくなってしまいました。もうほとんど残っていません。
残っているのは浴室だけです。
取り壊し第6日目の午後


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すっかり更地になりました
2月4日早朝


今冬一番の寒い朝でした。地面も凍っていました。身の引き締まる、心地よい地鎮祭でした。

地盤調査です。

柔らかい場合は 地質改善やら コンクリート棒の打ち込みなど
時間とお金がかかるとのこと。
ドキドキです。


結果はOKとのこと。一安心です。
2007/2/14

基礎が始まりました。
2月14日夕刻


ねぎり 完了
2月15日


午前中に、防水シートが張られ、その上に捨てコンが打ち込まれていました。
このあと、霧雨状態が続き、夕刻から雨になってしまいました。大丈夫なのだろうか。
2007/2/17 

墨入れが完了。

2月18日昼から 基礎の枠組が始まりました。

まず、基礎の最も外側に、基礎断熱枠が組まれていきます。断熱材は、発砲グラス材です。シロアリにやられない物だそうです。
基礎の梁部に打ち込むのでしょうか。ボルトがいっぱいあります。
今日は一日晴天でした。
2月21夕刻
基礎の骨組みが始まりました。鉄筋組みがよ分かります。斜交いもあります。なかなかしっかりとした骨組みです。ようやく間取りが分かるようになりました。今日、工務店の社長さんが確認に来てくれたそうです。妻が話を聞きました。捨てコンの割れや針金の屑などもきちんとチェックし、取り除くよう指示したそうです。しっかりした工事監督なので安心です。2月24日夕ホールダウン金物も組み込まれ、コンクリートの流し込みの準備完了です
前日の2月26日が大荒れで大雨であった
2月27日は朝から快晴で、コンクリ打ち込みも順調だったようだ。(私は仕事で見れなかった)
3月2日、囲い板が撤去された。

周辺に、台所排水、雨水排水、トイレ汚物排水などのパイプもセットされた。

狭い敷地のフル活用です。

3月8日(棟上準備)

一階の柱を立て、床をが張られました。棟梁の言うことには「どんどん家の形が出来ていきますよ」とのこと。 期待で一杯です。
3月9日(木)
いよいよ棟上の日です。
天気予報では雨であったが、曇り時々晴れのもようで天気は持ちそうです。

まず、足場のチェックと幕張りからスタートです。
1階の柱と梁の組み立てから始まりました。
まず、一階の梁と2階の床が張られ、そこに柱が運ばれています。
一階の天井梁のテクノビームです。がっしりしています。思ったとおりの安心感があります
クレーンで柱を持ち上げ、2階の梁と床が組み立てられています。

クレーンがいっぱい伸びきりました。クレーン車の操縦のおっちゃんの話では、この狭い場所で、奇跡的にクレーンが使えたそうです。電柱が東側道路、及び南側の道路の反対側にあり、電線や電話線が敷地側に無いので、クレーンが精一杯伸ばせたそうです。それにしても壮観です。


屋根の柱とさんが組まれ、屋根用断熱材が張られていきます。
クレーン操縦のおっちゃんの話だと、この断熱材は見たこともない立派なものだそうです。厚さが5cmは優にあります。

午後4時過ぎ、屋根の部分の断熱材が張り終えられました。
まずは、ここまで進めば、一段落で、雨に降られた場合の危機を脱したそうです。
棟上の終了です。この後、簡単な棟上式を行いました。

3月15日

柱に斜交いや補強金具が打たれ、構造は完成しました。
外断熱の断熱材が張られていき、家が囲われていきます。テクノストラクチャーの軽量鉄骨の梁です。
随所に 金物による締結がなされています。
きちんとした構造計算がなされているので安心です。

もうすっかり壁板が張られてしまいました。

入居後に、棚の取り付けなどを想定したところは、ベニヤ板を張ってもらいました。
ベース仕様の石膏ボードでは、ねじ止めは出来ないとのこと。若干高くなるが致し方ない。
3月25日(土)


今日から外壁のサイジング工事が始まった。まづ、防湿シート張りとその上から棒張りからスタート。
4月7日(金)

2階の床貼りが始まった。
無垢の桧床にした。グレードは小節としたが、廊下に節がほとんどない。棟梁に聞くと 選別して、納戸に節を持っていったとのこと。一階は広いので、数個の節は残るだろうとのこと。
丁寧な工事でうれしい。 床材は接着剤と釘を用いてとめている.
4月13日(木)

昨日、階段が取り付けられたとのこと。立派な階段が出来ている。木の木目や色合いも実に良い。桧の板だそうだ。現場監督さんの言うところによると 数ヶ月、乾燥させていたとのこと。当初の設計では、上り口の右側に壁上の階段仕切りがあった。少しでも視野空間を広くしたかったので、手すりのないオープン形状とした。視野が広くなって良かった。ただし、このため、階段下の空間がクローズになってしまったのがやや残念。階段下の物入れは少しでも広くということで、段々状態のままとしておくこととした。
建具も取りつけられた

4月14日(金)


やっと足場が取れた。感動の一瞬。

外廻りの工事材料が揃ってきた。

今日から本格工事開始。
職人が一人なので遅い。またこのところ天気が悪いのではかどらない。

今週25日(火)から、壁紙張りが始まった。

2階がほぼ終了。今日は一階張りに入った。
壁板や石膏ボードのつなぎ目を、目地で埋める作業。 建売では 完成状態しか見えないので、このような作業があるとは知らなかった。遅くまで作業続行。4日間の予定だから、明日で仕上げるのだろう。
内装工事が終了
2006/5/11


畳、建具搬入  検査
2006/5/17引渡し

花も木も無くなってしまいました。
 (草取りがなくなって 良かった!)野山を歩いて 自然を相手にしよう!