欄間障子(リフォーム) 2009.3
廊下を利用して加工室を作った。
電動工具を使用するときは、部屋との間の障子を閉める。粉塵はかなりシャットできるが、それでも部屋の中のテーブルの上などには、うっすらと白い埃がたまってくる。細かい粉塵が空中を舞っているのだ。
これはたまらないし、また健康にも悪い。以前から気にかかっていた。幸い、サイクロンも出来たことだし、この際懸案の粉塵シャット作戦を開始することとした。
廊下を有する4畳半の和室と次の居間の間には、仕切り戸があるが、天井部分、いわゆる欄間部分がつながっている。空間的に広く見える効果があるが、この際閉じる必要がある。板で仕切ると、狭苦しい感じがするので、障子にすることとした。

いわゆる、建具の木工である。

技術が必要!

まずは、やってみることに。

長さが、約3mあるので、2分割して、2枚の障子戸を作ることにした。

材料勿論、1×4 材 を 半分に引き割った。
エッジをきちんと出すために、エッジR部分を約3mmほど薄く剥ぎ取った。


左は、組み立てたところ。



柱の接合には、雛台でマスターした、”雇実矧ぎ”とした。

まだ、接合後の直角度保持に自信が無いので、溝幅6mm、雇い5.5mmとし、テーブル面に倣わせてボンド固定とした。

天井に仕込んでしまえば、力がかかる訳でもないのでゆがみが無ければOK。

結果は上出来。
3本の桟を嵌めこんだ。
ご覧のとおり、ピッタリとはめ込むことが出来ている。
結構腕があがった!

障子を貼るため、周囲に逃げを加工してある。


左は、完成したところ。

空間的にも、息苦しさを感じない。

障子という手法はたいしたものだ。
今さらであるが、日本人の智恵にはあらためて感心する。

自分の手でリフォームして見ると、感激ひとしおのものが有る。
天井とのつなぎ部分には、1×4材の端面を約2mm引き割った余り材を、目隠しとして、貼り付けてみた。

天井との隙間がピッタリと隠れ、アクセサリにもなり、我ながら満足。
反対側の、居間側から見たところ。


洋間であるが、
障子の白さが綺麗だし、夜は部屋の明かりが映りこみ、ソフトな感じになる。

粉塵対策リフォーム、第一弾完成。