書斎の整理(書斎机の本棚) 2013.12     
T画伯から、アトリエ整理の次として、書斎の整理をしたいとの要望があった。あれこれ考える中から、「現在の書斎机の上の本立てを抱えた3段の本棚を天井まで延ばせば、かなり整理できて、使いやすい」という結論に到りました。要するに、うらさんのMyRoomの仕掛けです。勿論、本だけでなくその他の不要物の整理が必要ですが、これは画伯の問題なのでお任せをすることとして、設計製作に取り掛かった。
イメージは「できるだけ開放的で軽やかである一方、頑丈さが必要」ということです。よって、側板と棚板はホゾ組みとし、かつ棚板と棚板背板、側板をBOX構造として剛性アップをはかることとした。
ホゾ組みは、うらさん式ホゾを導入。以下 見てください。
設計図に基づいて、部品加工が終わったところです。
板は、得意の1×4材です。各板の幅は80mmとしますが、縦割り時に、治具を固定して、必要分を一気に加工してあります。よって、高精度で同一幅となっています。

引き受けたものの???
言うまでもなく、棚板を壁面に直角に支持する支持アームの取付幅を長くすれば、頑丈になるけれど、外見上”暑苦しい!、やぼったい!”
金具を使えばなんということはないのですが、やっぱり、木工で実現したいし、板材は1×4、2×4にしたい。
なかなか妙案が浮かばない。
ともかく作ってみることにした。現物を眺めておれば、なんか妙案が浮かぶだろう???
 
まず側板の組み立てです。
側板は3枚組みで、中央をホゾ穴部としています。
まず、写真のように、2枚の板の上端、下端に、子板を貼ります。接着材は例によって、コニシの木工用ボンドです。
次に、棚板の位置に、ホゾ下板を接着します。
その上に、1×4のダミー板を嵌め、これを挟んでホゾ上板を接着します。
接着剤は、板からはみ出ないように、手の指で丁寧に塗ってやります。片側だけでOKですが、とにかく丁寧、丁寧です。
板をすべてとり付けたら、クランプを総動員して、締め付けます。
次は、棚板の継剥ぎです。久しぶりに、板矧ぎ治具の登場です。      
側板と棚板が完成です。
側板には、物の見事にホゾ穴があり、棚板には、ホゾが出来ています。
どうやら、うらさん式ホゾは成功のようです。
部品の加工、仕上げが完成です。
仕上げ塗りは、薄い柿渋にしました。なかなか良い出来栄えです。
組み上げたところです。
頑丈なものです。
側板の解放感がなかなか良いです。上出来です。
画伯の書斎机の上にセットして、固定し、完成です。