雛台 2009.1
今年、孫娘が元気に初節句を迎える。お雛さんをプレゼントすることになったが飾る場所に困った。床の間では手が届いてとんでもないことになる。そこで 手の届かないところに飾ることになったが、ピッタリの飾り台が無い。
そこで、おじいちゃんの登場です。   ”作ってやる。まかせといて”
緋毛氈で隠れるので、またまた1×4材の板継ぎ(板矧ぎ)をすることにした。これまで、ダボ接合をしてきたが、どうもピッタシと継げない。木工では普通ビスケットジョイントが良く使われているが専用の工具が必要。
そこで、今回はトリマーで溝を掘り、板で接合することに挑戦してみた。
いわゆる”雇実矧ぎ”である。

加工済みの部品です。

1×4材の端部は面取り加工されているが、板継ぎした時に筋が入るし、加工精度が分からないので、すべて自作丸のこテーブルでカットした。接合部には 自作トリマーテーブルで溝を掘った。(幅6mm深さ6mm)

約半分の部材の端面をカットしているときに、カット面が板面に対し若干斜めになっていることに気がついた。どうやら、丸のこの刃と加工テーブルの直角度が出ていないようである。とりあえず、表裏の組み合わせで加工の狂いを吸収することとしたが、さて結果は?

嵌め込み材は、ホームセンターで厚さ3mmの工作用部材を買ってきて2枚合せで使うことにした。

径6mmのトリマービットでカットしただけだが、ピッタシと嵌りこむ。
トリマー加工のさいに 2〜3往復ほどカッティングすると、勘合が緩くなる。今回は端面の直角度が狂っているので、嵌め合せを緩くし、接着剤で持たせることとした。

”雇実矧ぎ”が完成したところ。
結構、ピッタシと 平板が出来た。
板継ぎ部の拡大写真。
端部にいくらかの隙間が見える。
これは、板部材の段階で、長さを設計値に切りそろえた結果です。
次回は、板矧ぎをしてから 端部のカットをしよう!
(これが普通!)
それにしても 成功です。
今回、立て板の端部を隠すために、端部に薄板を張ってみた。
薄板は 1×4材端部カットの際に出た端材である。
丸のこの精度が良い、またはカッティングブレードの質が良いのだろう、綺麗な薄板が出来ており、当然ながらピッタリと合う。

これは、これからも使える手法!
仕上げには、オスモカラー オークを使った。
もう少し濃い色の方が良かったかもしれない。