あまったパソコンがあったのず水冷にしてみました。



なぜ水冷?
単に、サーバー用として使うので、穣治電源が入りっぱなしになることが予定されています。
ファンの音が大きいので、小さくなるように水冷にしてみました。
水冷ユニット
0.5mmの銅板と、銅パイプだけを買ってきました。

銅パイブの直径は、CPUのヒートシンクの厚みと合うサイズのものを買ってきます。今回はΦ3mmのものがあいました。
銅板もヒートシンクのサイズに合わせて、A図のようにカットします。左右の丸い窪みは、パイブの通す穴です。
これを下のα〜βのように曲げて、ウォータージャケットを作ります。
パイプには3〜5箇所、B図のように穴をあけて、γのように片方の先端を潰します。これを2本作ります。
あとは、δのようにパイブを上下に合体させて、ハンダで固定してゆきます。
水漏れがないように、しっかりとハンダを流します。
相手が銅板なので、比較的よくハンダが流れてくれ、きれいに固定できます。

出来上がったウォータージャケットにゴムの配管を取り付けます。
ゴムの配管は、適当なサイズのものを買ってきます。
今回使用したものは、金魚鉢等のエア配管です。シリコン製で耐久性もありそうです。
配管を取り付け、針金で外れないように縛っておきます。
場所が場所だけに、水漏れしたら大変ですからね。
冷却用の水タンクと、パイプを引き出す穴をあけて完成。

これはポンプの必要のない、自然対流型冷却方式です。
配管をみればわかる通り、CPUの上側のパイプか、上の空き缶にあるパイプの上側に、下が下のほうです。
CPUのウォータージャケットで熱せられた水は比重が軽くなり、上に上がります。
それにより、自然と水流が発生し、CPUを冷却します。
空き箱を乗せて高さを稼いでいるのは、対流の速度を速めるための処置です。

実際動かしてみました。

放熱兼水タンクの空き缶では高さが足りず、うまく対流がおきませんでした。
中に氷を一かけらいれてやると、効率よく対流が始まるのですが。
おそらく500mlぐらいの空き缶がひつようではないかと思います。
本当は、CPUを冷やしたあと、上の電源部のヒートシンクも冷却する予定でしたが、ヒートシンクの温度が予想より低いので、逆にCPUからでた熱がこちらで放熱してしまい対流が止まってしまいました。
なかなかうまく行かないものです。

しかし結局
使用しませんでした。

コイツ(HDD)の動作音が大きく、CPUファンも電源のファンよりもこっちの方が大きかったのです。
さすがにこっちはモーターレスという訳にはゆきませんし、静かなHDDに買い換えるぐらいなら、自作で水冷化なんかしません(笑)
この方法でも冷却可能だということがわかっただけでも収穫があったので、こんどまた別のところで使用してみるつもりです。

HDDではなく、フラッシュドライブ等にOSを入れてしまってもいいんですよね。

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