ベガ1号と2号 |
|
投下時期
軌道上の重量 |
ベガ1号: 1984年12月15日
ベガ2号:
1984年12月21日
2500.00kg |
|
ベガ・ミッションは、米国、ヨーロッパの部品提供という国際協力により成立したミッションであり、秘密主義の旧ソ連がオープンなアメリカン・スタイルでメディアに公開した初めての試みでもあった。ベガ・ミッションは、米国、ヨーロッパの部品提供という国際協力により成立したミッションであり、秘密主義の旧ソ連がオープンなアメリカン・スタイルでメディアに公開した初めての試みでもあった。
ベガ1号と2号は、金星とハレー彗星のフライバイの目的で打ち上げられた同じタイプの探査機である。
1985年11月15日、エントリー・プローブ(大気に突入して観測を行なう小型探査機)を金星の大気に発射した後、金星のスイングバイを利用したハレー彗星との遭遇ミッションに切り換えられた。
1986年3月6日にベガ1号が、3日後の9日にベガ2号が、ハレー彗星の核に接近した。ほぼ6500kmの距離に接近したと思われた時、ベガ1号はダストとの衝突で機器の1基が故障し、電力の45%を失った。
しかし、この遭遇は成功であると受け止められた。3月9日、今度はベガ2号が挑戦した。
彗星の核に最接近する20分前(距離にして5800km)でカメラの機能が低下したため核の撮影には失敗したと思われたが、多くの画像の中から2枚の核の画像が発見された。
ベガ2号も3基の搭載機器を破壊されたほか太陽電池パネルの出力の80%を失った。
ベガの主な構造上の特徴は、大きな太陽電池パネル、おわん型の高利得アンテナおよび観測機器を彗星の核に指向させる自動指向プラットホームである。
このプラットホームには広角と狭角カメラ、3チャンネルの分光計と赤外線測深器(infrared sounder)が搭載されている。
2基の磁力計、種々のプラズマ探査用プローブおよびプラズマ分析器は、長さ5mのブームに取り付けられている。その他の科学機器は探査機の本体に収納されている。
ハレー彗星の核のデータ観測は、最接近の2時間半前から30後までと、遭遇の前後に2時間づつ何度か行われた。
プラズマや塵のデータも5メガ.ビットのテープレコーダーに蓄えられた。 |
|
|
|
|