すいせい
投下時期
軌道上の重量
1985年8月18日
139.50kg

「すいせい」のミッションの主な目的は、回帰するハレー彗星が黄道面を通過するほぼ30日前後に、ハレー彗星のコロナに含まれる水素の紫外線を撮像することであった。 「すいせい」は紫外線カメラと太陽風の測定器を除けば、搭載機器は「さきがけ」と同じであった。

1986年3月8日、「すいせい」はハレー彗星の太陽に面した側の15万1000kmまで接近した。幸いにも、ダスト粒子の直撃は2回受けただけであった。 「すいせい」の紫外線カメラの観測で、ハレー彗星の核の活動は一様でなくその表面の場所によって異なることが示唆された。 また、内部太陽系を通過する時に、毎秒25〜60トン余りの水が放出されることが確認された。

ハレー彗星との遭遇後、「すいせい」は太陽風の観測を続けていたが、1991年2月22日に燃料のヒドラジンが尽きた。 1992年8月20日、地球のスウィングバイを最後に「すいせい」のミッションは終了した