見ごろの季節:春(20時正中は3月中旬)
春の北の空、おおぐま座とふたご座にはさまれている、細長い星座です。17世紀にそれまで星座のなかった領域に作られたもので、見つけやすいとはいえません。望遠鏡を向けてみると、星座の中ほどあたりに、球状星団が見つかります。この星団は地球から約20万光年離れていて、球状星団の中では最も遠いもののひとつです。
見つけ方のポイント
春の北の空を見ると、北斗七星のひしゃくの端と、ふたご座の2つ星ポルックスとカストルのちょうど中間あたりに、ジグザグの星の並びがあります。これがやまねこ座です。3等星と4等星ばかりである上、並び方にも特徴がないので、見つけにくい星座です。
神話の内容について
17世紀のポーランドの天文学者、ヨハンネス・ヘヴェリウスによって作られたもので、神話とは関係ありません。命名された当初は「山猫、または虎」という名前で、あいまいでした。さらにヘヴェリウスは「ここに山猫の姿を見出すのは山猫のような鋭い目の持ち主でないと不可能であろう」などという言葉も残しています。