レインジャー8号
投下時期
軌道上の重量
1965年2月17日
361.80kg

レインジャー8号は、アトラス196型ロケットとアゲナ6006ブースターの合体ロケットに搭載されて打ち上げられた。打ち上げの7分後、高度185kmの待機軌道に到着した。その90秒後、ブースターの2度目の点火で、探査機は月への遷移軌道に入り、アゲーナ・ブースターと8号はここで切り離された。ここでレインジャー7号同様太陽電池パネルが展開し、高度制御が始動し、交信が低利得アンテナから高利得アンテナに切り換えられた。2月18日、地球上空14万kmで予定どおり中間軌道修正が行われた。この間(27分)、 探査機の送信機ののパワーが著しく低下し、 そのため遠隔測定回路のロックはすべて失われた。この状態は2度目のロケット点火まで断続的に起った。このパワーの低下は、ミッションそのものには深刻な影響を及ぼしたわけではないが、月面に硬着陸直前の降下方向に沿った撮影は中止され、月面の幅広い地域の撮影に切り換えられた。

1965年2月20日、レインジャー8号は月面に衝突した。 最初の画像は高度2510kmで撮影され、27分間の降下中に7173枚の高画質のテレビ画像を送信してきた。


レインジャー8号が撮った「静かの海」の画像

打ち上げから64.9時間後の1965年2月20日、静かの海のほぼ北緯2.72度、東経24.65度の地点に、秒速2.68kmをやや下回った速度で衝突した。