セレーネ・ミッション

打ち上げ機関 文部省宇宙科学研究所
宇宙開発事業団
打ち上げ時期 2006年

目的
 
月の起源と進化を解明するための科学データの取得と、月面軟着陸を含めた将来の月探査に必要な技術開発を行なうことである。

ミッション
  日本の二大宇宙開発機関が共同で実施する初の本格的月探査である。重量2トンの月探査機セレーネ(オービター)は、H2−A大型ロケットに搭載されて打ち上げられて5日間で月の軌道に到着する。

 軌道に到着する前に、探査機はデータ中継衛星を放出する。この衛星は、オービターと地球間の通信を中継し、同時に月の重力場を測定する。1年に及ぶ100kmの円軌道周回後、オービターに搭載された推進モジュールが月面に向けて発射される。軟着陸に成功した場合、このモジュールは月面環境の観測データを地球に送信する。

 月面を探査するオービターには、カメラ、レーダー距離測定器、レーザー高度測定器、X線蛍光分光計、月の起源、進化及び地殻構造を探査するガンマ線分光計など13に科学機器が搭載されている。