ディープ・インパクト・
ミッション


打ち上げ機関 NASA
打ち上げ時期 2005年1月1日

目的
 
テンプル1彗星と遭遇し、その核に衝突プローブを投入して衝撃で噴出する物質を観測すること、衝突により核に生ずる凹みが形成される過程及び形成後の凹みの状態を観測することである。

ミッション
  2005年7月3日、テンプル1彗星に約88万キロの距離に接近する。この時点で、衝突プローブが発射される。プローブは、発射24時間(7月4日)後に太陽に面した彗星の核に衝突する。秒速10kmで衝突したプローブの衝撃で、核には深さ20m、幅100mの凹みが形成される。探査機は粉々に破壊され、同時に噴出した大量の核の物質は蒸発してしまう。

 探査機は、プローブが彗星の核に衝突する60秒前、彗星から約1万kmの距離で核の撮像を開始する。衝突の10分後、探査機は核から400km先で核の凹みの観測を開始して衝突から約16分後、核に700kmに接近するまで観測を続ける。

 探査機はその4分後に彗星のコマを横切り、30分後画像データ及びその他全ての観測データを地球に送信しはじめる。データはリアルタイムで地球に届く。地球からの距離は、約0.89AU(1AU=約1.5億km)である。なお、このミッションでは、地上からの観測も併行して行われる。