ルナーA・ミッション

打ち上げ機関 JAXA / ISAS
打ち上げ時期 2004年8月 (打ち上げ延期)

目的
 
ペネトレーター(貫入機)を月面に打ち込み、搭載された地震計及び熱流計のネットワークによって月の中心核及び地表近くの内部構造を探査する。また、オービターが月の周回軌道から月面を撮影する。

ミッション
 地球の待機軌道に乗った後、探査機(オービターとペネトレーターで構成される)は地球と月を周回する軌道に移行する。この軌道を四周半した後、118万5000kmを遠地点とする大きな単一軌道に乗り、最終的に月との再遭遇により、月の重力を利用して月の周回軌道に入って行く。探査機は月面に対して40度の傾きを保ちながら、月面から40km以内の軌道を周回する。

 1ヵ月に及ぶ周回中に、探査機から2基のペネトレータが月面に向けて発射される。重量13kgのペネトレーターは秒速250〜300kmの速度で、1基は月の表側の、もう1基は月の裏側の赤道地域に衝突して地表の1〜3m下まで貫入する。ペネトレーターが集めたデータは搭載の記憶装置に蓄えられ、15日毎に上空を周回するオービターに送信される。

 一方、周回中のオービターは、月の300〜400km上空を真円に近い軌道を周回して月面を撮影する。