プルート・カイパー・エクプレス・ミッション



打ち上げ機関 NASA
打ち上げ時期 2006年1月11日

ミッションの目的

太陽系で探査されていない冥王星と衛星カーロンについて、

冥王星とカーロンの形状を撮影する
二つの天体の地表を5〜10kmの分解能で撮影する
二つの天体の地表の構成物質の組成の分布図を作成する
冥王星の大気の組成及び構造及び大気にに含まれる窒素、二酸化炭素、メタン及びその他のガスの存在比を調査する
海王星以遠に存在するカイパーベルト天体を撮像する

ミッション

木星スウィングバイ及び冥王星の大気の観測好機の制約から、探査機ニュー・ホライゾンズは2006年1月11日に打上げられる。9年6ケ月の飛行の後探査機は2015年7月に冥王星に到着し、秒速17〜18mの速度で 周回しながら探査を行なう。最終的には、冥王星に約1万5000kmまで接近する。探査で得られる画像及び科学データは、探査終了後1年間のタイムスパンで地球に送られる。

冥王星の探査を終えると、海王星以遠の領域を周回するカイパーベルト天体との遭遇を目指して飛行し、遭遇が可能であれば軌道修正の後、接近飛行により天体を撮像する。カイパーベルト天体は短周期彗星の誕生に関係すると考えられていて、大きさは直径約250km前後(最近冥王星より大きい2003UB313をはじめ、直径が1000KMを超える大型のカイパーベルト天体が発見されている)、現在まで400個もの存在が確認されている。