2006年9月 天文現象
夏休みが終わると日暮れが早くなり、星空散歩には良い季節となります。東からは秋の星座が昇ってきます。秋の気配が漂い、白く露の結び始める頃ということですが、残暑が続きますね。しかし、大気はだんだん澄んできます。夏の星座は西に傾き、秋の星座が東から昇ってきて、早く空高く昇りたがっているように感じます。8日にはごく浅いですが部分月食が見られます。(03時51分 食分0.189)
二十四節気で9月8日は白露(はくろ)、23日は秋分(しゅうぶん)です。









夏の星座    秋の星座


月齢 天文現象
1 8.3
  • 二百十日
  • 07時57分:上弦
  • 06時38分:小惑星ジュノーが合
2 9.3
  • 01時29分:水星と小惑星ジュノーが最接近(03゚28.8')
  • 04時14分:カシオペヤ座RZが極小
  • 13時54分:月が冥王星の南12゚38.3'を通る
  • 22時12分:月が最南(赤緯-28゚42.3')
3 10.3
  •  
4 11.3
  • ケフェウス座Sが極大(7.4〜12.9等)
  • 19時35分:水星と金星が最接近(02゚50.7')
5 12.3
  • 19時43分:冥王星が留(赤経17h35.6m)
6 13.3
  • 03時55分:天王星が衝(光度5.7等、視直径03.7")
  • 06時42分:月が海王星の南03゚14.7'を通る
7 14.3
  • 23時46分:月が天王星の南00゚23.7'を通る(オーストラリアで天王星食)
8 15.3
  • 03時39分:白露(太陽黄経165゚)
  • 03時40分:カシオペヤ座RZが極小
  • 03時42分:○満月
  • 03時51分:部分月食(食分0.189)
  • 12時:月の距離が最近(0.929、35万7180km、視直径33'28")
9 16.3
  • 02時05分:月が赤道通過、北半球へ
  • 07時35分:小惑星(4450) Panが最接近(0.1464AU)
10 17.3
  • 03時59分:アルゴルが極小
  • 05時24分:小惑星(85640) 1998 OX4が最接近(0.0712AU)
11 18.3
  •  
12 19.3
  • 19時57分:木星とてんびん座α星が接近(00゚32')
13 20.3
  • 00時48分:アルゴルが極小
  • 14時:114P/Wiseman-Skiff彗星が近日点通過
14 21.3
  • 03時05分:カシオペヤ座RZが極小
  • 20時15分:下弦
15 22.3
  • ヘルクレス座Wが極大(7.7〜14.4等)
  • 10時27分:月が最北(赤緯+28゚43.4')本年最北
  • 06時38分:小惑星ベスタが合
16 23.3
  • 03時41分:火星と水星が最接近(00゚08.5')
  • 05時32分:水星が火星の北00゚09.8'を通る
  • 18時24分:冥王星が東矩(光度13.9等、視直径0.13")
17 24.3
  •  
18 25.3
  • 敬老の日
19 26.3
  • 11時39分:月が土星の北02゚21.6'を通る
20 27.3
  • 彼岸の入り
  • 02時31分:カシオペヤ座RZが極小
  • 14時40分:金星と小惑星ジュノーが最接近(02゚31.8')
21 28.3
  • 21時34分:月と小惑星ジュノーが最接近(01゚46.4')
22 29.3
  • かに座Rが極大(6.0〜11.8等)
  • 00時37分:月が金星の南00゚56.8'を通る(南米方面で金星食)
  • 08時05分:月と小惑星ベスタが最接近(04゚24.8')
  • 14時:月の距離が最遠(1.057、40万6502km、視直径29'24")本年最遠
  • 20時27分:月が赤道通過、南半球へ
  • 20時45分:●新月(大西洋で金環日食)
  • 21時56分:小惑星(66063) 1998 RO1が最接近(0.1684AU)
23 0.6
  • 秋分の日
  • 13時03分:秋分(太陽黄経180゚、東京日出:05時30分、日入:17時37分)
  • 20時05分:月が火星の南02゚13.9'を通る
24 1.6
  • 12時36分:月が水星の南01゚49.1'を通る
25 2.6
  •  
26 3.6
  • 01時57分:カシオペヤ座RZが極小
  • 05時:80P/Peters-Hartley彗星が近日点通過
27 4.6
  • 01時04分:月が木星の南05゚18.5'を通る
  • 17時02分:金星と小惑星ベスタが最接近(03゚13.5')
28 5.6
  • 17時51分:月とアンタレスが接近(東京:01゚22')
29 6.6
  • 21時20分:月が冥王星の南12゚29.6'を通る
30 7.6
  • 05時33分:月が最南(赤緯-28゚42.6')
  • 18時30分:火星最遠(光度1.7等、視直径3.6"、距離2.609371988AU、3億9035万6491km)
  • 20時04分:上弦
2006年10月 天文現象


月食

月食って何?

 月が地球の影に入って暗くなる現象を月食と言います。月が太陽の前を通って太陽を隠してしまう日食では,太陽・月・地球という順番に一直線に並びますが,月食の時は地球と月の位置関係が逆転し,太陽・地球・月の順番に並びます。日食は新月の時におこりますが,月食は満月の時におこるのです。

 ところで満月の日,月は太陽から見て地球の反対側にありますが,ほぼ29日に1回巡ってくる満月が毎回月食になるわけではありませんね。
 それは,地球から見た太陽の通る道(黄道)と月の通る道(白道)が,わずかにずれていて,同じ満月でも太陽・地球・月が正確に一直線上に並ばないことが多いからです。

皆既月食と部分月食

 月食というと,赤銅色(しゃくどういろ)の月が見えているところを想像する皆さんも多いかもしれませんね。月食の写真などでよく見かけるこの赤銅色の月は,皆既月食中の代表的な月の姿です。
 けれども,月食といえば必ず赤銅色の月が見られるわけではありません。月食には,月が地球の本影にすっぽり入ってしまう皆既月食と,一部分だけ入り込む部分月食とがあるのです。

 皆既月食の時,月が完全に暗くならずに赤銅色に輝いて見えるのは,地球の大気を通り抜けた太陽の光に照らされているためです。波長の短い青い光は地球大気に散乱されやすく,波長の長い赤い光は大気を通り抜けやすいため,赤い光の方がたくさん月に届き,月が赤く見えるというわけです。夕焼けが赤いのと同じ原理ですね。
 皆既月食中の月の明るさは,その時々の地球の大気の状態に大きく影響され,ほとんど見えなくなるような真っ暗な月食になることもあります。


 次回は2007年8月28日の皆既月食です。


●8日の部分月食

現  象 地球の影が月を隠し、一部が欠けたように見えます。
時  刻 早朝3時〜4時30分
方  角 南西〜西南西
観察場所 晴れていれば、どこでも見られます。
観察方法 肉眼で見られますが、欠け始めの頃は双眼鏡で確認した方が分かりやすいでしょう。
見どころ 今回の部分月食は、食分0.19(月全体の約20%欠ける)で、よく見れば欠けている様子が分かるはずです。がんばって早起きをして、ぜひ観察してみてください。望遠レンズがあれば、カメラで撮影するのもいいでしょう。



8日の部分月食の見え方(方角は南西〜西南西
   参考文献  ASTRO GUIDE 「星空年鑑2006」 
参考リンク  AstroArts(アストロアーツ社HP)星空