2006年8月 天文現象

 楽しい夏休みですね。夏といえば、流れ星に天の川です。郊外へ行く機会があれば、双眼鏡を持っていきましょう。天の川と星雲星団がきれいですよ。また7月の終わりから8月にかけては流星が見やすい季節です。これは、出現数は少ないのですが、活動期間が長い流星群が多いためです。三大流星群のひとつのペルセウス座流星群が見られます。しかし、満月に近い大きな月があります。この月が夜空を一晩中照らすので、観測できる流星の数はだいぶ減少してしまうでしょう。しかし、ペルセウス座流星群は明るいものも多く飛びますから、それをねらって観測してみたいところです。
  二十四節気で8月7日は立秋(りっしゅう)、23日は処暑(しょしょ)です。暦上はもう秋で暑さもおさまる頃ということですが、現実はまだまだ夏休み。暑さが続きますが夏の星座が頭上に輝いていますよ。


夏の星座





月齢                                                 天文現象
1 6.9
  • スターウィーク「星空を楽しむ週間」(8月1日〜7日)
2 7.9
  • 02時23分:カシオペヤ座RZが極小
  • 04時:やぎ座α流星群が極大(出現期間7月10日〜8月25日)
  • 17時46分:上弦
  • 21時02分:月が木星の南04゚56.0'を通る
3 8.9
  •  
4 9.9
  •  
5 10.9
  • 16時28分:金星がふたご座のエスキモー星雲NGC2392(8.3等)に接近(00゚59')
6 11.9
  • はくちょう座Rが極大(6.5〜14.4等)
  • 06時47分:小惑星(3103) Egerが最接近(0.1284AU)
  • 13時14分:月が最南(赤緯-28゚35.6')
  • 18時:みずがめ座ι流星群の南群が極大(出現期間7月20日〜8月25日)
7 12.9
  • 09時32分:水星が西方最大離角(19゚11.2'、光度0.1等、視直径07.6")
  • 20時:84P/Giclas 彗星が近日点通過
8 13.9
  • 00時41分:立秋(太陽黄経135゚)
  • 01時49分:カシオペヤ座RZが極小
  • 04時06分:土星が合(太陽の北00゚50.8'、光度0.3等、視直径16.3"、環長径36.9")
9 14.9
  • はくちょう座χが極大(3.3〜14.2等)
  • 19時54分:○満月
  • 21時07分:月が海王星の南03゚10.0'を通る
10 15.9
  • はと座Tが極大(6.5〜12.7等)
11 16.9
  • 03時:月の距離が最近(0.936、35万9753km、視直径33'14")
  • 05時57分:金星と水星が最接近(02゚11.5')
  • 14時55分:月が天王星の南00゚18.9'を通る(南米で天王星食)
  • 15時54分:海王星が衝(光度7.8等、視直径2.3")
  • 海王星から地球の日面経過が見られる
12 17.9
  • 07時:みずがめ座δ流星群の北群が極大(出現期間7月25日〜8月20日)
  • 16時10分:月が赤道通過、北半球へ
13 18.9
14 19.9
  • 01時15分:カシオペヤ座RZが極小
15 20.9
  • 04時:52P/Harrington-Abell彗星が近日点通過
16 21.9
  • 10時51分:下弦
  • 22時42分:おうし座η星(2.9等)の星食(札幌:暗縁からの出現)
  • 23時14分:おうし座27番星(3.8等)の星食(東京:暗縁からの出現)
17 22.9
  • こと座Wが極大(7.3〜13.0等)
  • 06時21分:小惑星セレスが衝(光度7.6等)
18 23.9
  • うしかい座Sが極大(7.8〜13.8等)
  • ヘルクレス座Sが極大(7.0〜13.8等)
19 24.9
  • 04時43分:月が最北(赤緯+28゚38.6')
  • 04時57分:金星がプレセペ星団M44に接近(00゚57')
20 25.9
  • くじら座Wが極大(7.1〜14.8等)
  • 00時41分:カシオペヤ座RZが極小
  • 07時:はくちょう座流星群の極大
  • 15時:みずがめ座ι流星群の北群が極大(出現期間7月25日〜8月25日)
21 26.9
  • 02時17分:アルゴルが極小
  • 07時39分:水星が土星の北00゚30.6'を通る
  • 09時18分:土星と水星が最接近(00゚29.7')
22 27.9
  • きりん座Rが極大(6.9〜14.4等)
  • 12時14分:月が金星の北03゚04.5'を通る
  • 23時04分:月が土星の北02゚37.4'を通る
23 28.9
  • 06時28分:月が水星の北01゚38.2'を通る
  • 15時23分:処暑(太陽黄経150゚)
24 0.3
  • 04時10分:●新月
  • 15時30分:月と小惑星ジュノーが最接近(03゚49.2')
  • 22時08分:月と小惑星ベスタが最接近(02゚52.7')
25 1.3
  • カシオペヤ座Vが極大(6.9〜13.4等)
  • 22時40分:月が火星の南00゚33.2'を通る(南米で火星食)
26 2.3
  • 00時07分:カシオペヤ座RZが極小
  • 10時:月の距離が最遠(1.057、40万6263km、視直径29'24")
  • 14時22分:月が赤道通過、南半球へ
27 3.3
  • おとめ座Rが極大(6.1〜12.1等)
  • 08時09分:金星が土星の北00゚04.5'を通る
  • 08時36分:土星と金星が最接近(00゚04.3')
28 4.3
  •  
29 5.3
  •  
30 6.3
  • 10時10分:月が木星の南05゚08.8'を通る
31 7.3
  • 20時34分:水星が外合(太陽の北01゚52.8'、光度-1.8等、視直径04.9")
2006年9月 天文現象
ペルセウス座流星群
  • 流星群名称 : ペルセウス座流星群
  • 英文表記 : Perseids
  • 活動期間 : 7月20日 〜 8月20日
  • 極大時輻射点位置 : 赤経 = 46.2、赤緯 = +57.4
  • 極大太陽黄経 : 140.0
  • 母天体 : スイフト−タットル周期彗星 109P/Swift-Tuttle
  • 特徴 :
            ・明るい流星が多い
            ・痕を残すものが多い
           ・速度が速い  (願い事は無理かな??)
                                                

 「ペルセウス座流星群」は1月の「しぶんぎ座流星群」、12月の「ふたご座流星群」とあわせて「3大流星群」のひとつです。

  今年の流星群はあと2回見ることが出来ます。
              ・しし座流星群   (11月18日05時極大(出現期間11月5日〜11月25日) )
              ・ふたご座流星群 (12月14日21時極大(出現期間12月5日〜12月20日) )

 毎年7月下旬から8月中旬にかけて活動し、8月12〜13日の夜に極大出現となる「ペルセウス座流星群」は、生徒にとっては夏休み時期に当たり、夜間の気温も高い時期であることから「年間でもっとも見やすい流星群」であると言えます。出現数も極大夜で一時間当たり30〜50個、極大をはさむ一週間でも一時間あたり10個を越す出現が見られますし、比較的明るい流星も多く出現しますので“見ごたえのある流星群”と言えるでしょうね。


母天体

 母天体は周期約130のスイフト・タットル周期彗星である。この彗星は1862年にスイフトとタットルによって発見され、イタリアの天文学者スキアパレリによってペルセウス座流星群の母天体ではないかと指摘された。彗星が流星群の母天体であると指摘されたのはこれが最初である。当初は1982年頃にスイフト・タットル彗星が回帰するとされていたが発見されなかった。しかし1991年と1992年にペルセウス座流星群が平年の2倍以上という大出現をしたことから母彗星も回帰すると予測され、その年の9月27日に日本のアマチュア天文家木内鶴彦がスイフト・タットル彗星を再発見した。

活動

  極大頃には1時間あたり30個から80個の流星が出現し、年間最大級の活動を見せる。極大の前後数日間は1時間に10個以上の出現がある。
  お盆や夏休みの時期にあたり、また夜間の気温も高い時期にあたることから、最も観測しやすい流星群と言われることもある。

  ペルセウス座流星群の流星は、流れる速度が速く、途中で急激に増光することがある。また、明るい流星や火球が多く、流星痕が残ることも多い。これは、対地速度が59km/sと流星群の中では比較的速いことによる。 比較的明るい為、薄曇りでも雲間から観測する事もできる。 ペルセウス座流星群の最も古い観測記録は西暦36年であり、1時間あたり100個以上の出現が観測されている。流星群として存在が明らかになったのは1837年であり、これはしし座流星群に次いで2個目である。19世紀までに少なくとも20回の出現記録があり、特にスイフト・タットル彗星が発見された1862年は、中国と日本で観測されている。中国では、満月の中4夜に渡って出現し、極大時には1時間あたり4800個に達する流星嵐を降らせたという記録が残っている。ここ数十年は安定した出現を見せているが、母彗星が回帰した前後の1991年から1994年にかけては出現数が平年の2倍以上になりました。


今年のペルセウス座流星群

  ペルセウス座流星群の活動がピークを迎えるのは,8月12日の夜半から13日の明け方にかけてと予想されています。今年の極大日の月齢は18で、半月よりも丸みを帯びた、どちらかといえば満月に近い大きな月があります。この月が夜空を一晩中照らすので、観測できる流星の数はだいぶ減少してしまうでしょう。しかし、ペルセウス座流星群は明るいものも多く飛びますから、それをねらって観測してみたいところです。



● 観察時期

 今年のペルセウス座流星群の活動のピークは8月13日の明け方と予想されています。13日だけでなく前後それぞれ2日くらいは少々数は減りますが十分見えます。

 流星は夜中から明け方にかけてたくさん見える傾向があります。また,ペルセウス座も夜10時を過ぎないと登ってこないのため,たくさん流星を見たいという方は,8月13日の明け方が観察に最もよい時間帯ということになります。あなたなら早起きして見ますか。?それとも,夜更かしして見ますか。?


● 観察場所

 流星を見る場所はどこでもよいというわけではありません。もちろん庭先でも,いくつかの流星を楽しむことはできますが,もっとたくさんの流星を見たいなら,条件がよい場所を選ぶ必要があります。
 まず,空が十分に開けている場所を探しましょう。地面に寝転がって,広い範囲の空を気持ちよく見渡せればOKです。もちろん流星は夜空が明るくて星がよく見えない場所では数も少なくなってしまいます。街明かりの影響の少なく,星がたくさん見える場所を選ぶことはとても重要です。


● 準備しておくとよいもの

 流星群の観察に特に望遠鏡などの機材は必要ありませんが,懐中電灯,地面に寝転がるシートやマットなどの装備は必需品です。季節がら虫よけも用意しておいた方がいいでしょう。また,夏といっても明け方は冷え込むことがあるので,長袖の服も用意しておきましょう。この他に星座を探すための,星座早見盤もあると便利です。
  望遠鏡は必要ないと言いましたが,このころの明け方の東の空は土星が見えています。せっかくの機会ですから,望遠鏡で土星観察に挑戦するのもよいでしょう。


● 観察の仕方


寝ころぶなど,楽な姿勢で夜空をながめましょう。流星はたくさん見えると本などに書いてあっても,条件によって,実際にはそれほど見えないこともあります。観察の熟練度や空の条件などでも流星数はかなり変わりますので,「10分に1個見えればいいや」というぐらいのおおらかな気持ちでのぞみましょう。 星座が探せる人はペルセウス座の位置を確認しておきます。ペルセウス座流星群はペルセウス座の方向を中心として,そこから飛び出してくるような見え方になります。流星の経路を逆にたどってペルセウス座があれば,ペルセウス座流星群関連の流星といえます。

 


ペルセウス座流星群を見る観望会が全国各地で開催されますので、お近くの科学館や公開天文台に行ってもいいですね。


参考文献  ASTRO GUIDE 「星空年鑑2006」 
 参考リンク  AstroArts(アストロアーツ社HP)星空