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最終更新日 2015年01月30日


1.始めに

●対象者

「中高年のためのパソコン入門講座」にようこそ。
ここでは、初めてパソコンを触るという方のためにパソコンの使い方を一から解説します。
この画面にたどり着いたのは貴方以外の方の力であって、貴方は「パソコンを触るのは、初めてと言っても良いくらい何も知らない」という知識レベルであるという前提で話を進めていきます。

「息子や娘に聞くと面倒くさそうな顔をするので教わるのが嫌だ」
「高い料金を払って教室に通うのもおっくうだし、教室のパソコンと家のパソコンが違うというのも嫌だ」
「せっかくインターネットがあるのだから、インターネットから情報を集めて自分で勉強したい」

という貴方にお送りします。

●この講座の特徴

●もちろん無料です
営利目的ではありませんのでご自由にご覧ください
できるだけお金を使わない方法を解説しています
●皆さんの意見で成長します
皆さんからのここが分からない、このような記事が欲しいという要望により成長させていきます
皆さんからのご意見は、目次ページから入力可能となっています
●お子様向けではありません
中学生以上であれば理解できると思いますが、小学生では読めない漢字などを使用しています
●中高年限定でもありません
パソコン初心者を対象としています

●画面操作

この画面で表示できていない箇所を見たい場合には、取りあえずキーボードの←↑↓→(スクロールキーと呼びます)キーを押して見えるように操作して下さい。
このキーは、貴方のパソコンのキーボードの下左図の位置にあるはずです。
ノートパソコンの場合には、下右図のような位置にあるはずです。

          

●ノートパソコンとディスクトップパソコン

パソコンの各部の名称を下図に示します。



お分かりだとは思いますが、念のために解説しますと、折りたたむと分厚いノートになるパソコンをノートパソコンと呼んでいます。(下左図)
それ以外をディスクトップパソコンと呼びます。(下右図)

          

1.1 パソコンって難しい?

●パソコンは難しい

貴方はパソコンって難しいというイメージがあるかと思います。
確かにパソコンを使いこなすというのは大変で、全てを理解している人はパソコンを実際に使っている人のほんの一握り程度しか居ないと思います。
私もソフトウェア会社に勤務し、長年パソコンを使っていますが、全て理解しているとは到底思えません。

●習うより慣れろ

それでは、中高年になってから始めるのは無理なのでしょうか?
いえいえそんなことはありません。
貴方の家にあるテレビのリモコンを見てください。
最近テレビは機能が盛りだくさんでそれを使うためのボタンが所狭しと並んでいますよね。
貴方はそのボタンの機能全てを理解していますか?でもテレビを操作していますよね。
パソコンも同じです。
全ての機能を使えなくったって、やりたいことが出来ればそれで充分です。
そしてやりたいことをやっている内に、「パソコンってこういう仕組みになっているんだ。」と自然と理解してしまうものです。
「習うより慣れろ」です。

●パソコンで何をするのか決める

パソコンは、家電製品のように取扱説明書を読めば理解できるというものではありません。
なぜなら、パソコンでできること全てを取扱説明書に記述することが不可能だからです。
パソコンには無限の可能性があります。
貴方のすばらしいひらめきでプログラムを組めば、パソコンが自分で考え、貴方と会話し、映画のターミネータのように人類を滅ぼそうとする脅威になるかもしれません。

とりあえずパソコンでも触ってみようという程度であれば、パソコンを使いこなす前に挫折してしまうと思います。
どうしてもパソコンでやりたいことを見つけることが上達の近道です。

・ デジカメで撮影した画像を編集したい
・ デジタルビデオで撮影した画像を編集してドキュメンタリー風に加工したい
・ CGアニメーションを作成したい
・ 年賀状をパソコンで作りたい
・ 魚拓、絵画やコレクションを自慢するためギャラリー風のホームページを作成したい
・ 美味しいお店を紹介するホームページを作成したい
・ ワープロで会報を作成したい
・ メールのやり取りをしたい
・ 世界中のホームページを閲覧したい
・ プログラムを組みたい
・ 株や先物取引のリアルタイム価格情報を見たい
・ ネットで買い物がしたい
・ ゲームをしたい
・ ネット通販サイトを立ち上げてお金儲けがしたい

何でも結構です。何か一つ是非やってみたいことを見つけてください。

さて それではさっそく始めましょう。

2.マウスの使い方

この画面を閲覧するには、マウスの使い方を覚えなければなりませんので、先ずはマウスの使い方をマスターしましょう。

2.1 マウスって?

●マウスって何?

マウスというのは、貴方の命令をパソコンに伝えるための道具の一つです。
貴方のパソコンに下左図のような部品があれば、それがマウスです。
マウスというのは、形がネズミに似ているのでそう呼ばれています。
貴方のパソコンがノートブックで上記のようなマウスが見当たらない場合には、ノートブックに下中央図のような形をした(又はそれとよく似た)装置が付いているはずです。
それがマウスの代わりをします。
ノートブックに付いているマウス(正確にはポインティングデバイスですが)をトラックパッドと言います。
マウスとトラックパッドのボタンの関係は下右図のようになっていますので、トラックパッドを使われる場合には、読み替えて下さい。

                    
最近のノートパソコンには標準でマウスが付いてくるようですので、両方あるという場合にはどちらを使われてもかまいません。
どちらかというとトラックパッドよりマウスの方が使い易いでしょうか?
トラックパッドは屋外や乗り物の中など、マウスを置く場所が無い所でパソコンを使用する場合に利用し、それ以外ではマウスを利用するのが一般的です。
(私の職場にはマウスよりトラックパッドの方が、キーボードから手を離さなくていいから好きだという人も居ますので、人それぞれですが・・・・)

●マウス操作の手始め

ではマウスを操作してみましょう。
マウスを軽く握って(通常右利きの人は右手に持ちます)マウスの底を机に付けたまま、ゆっくり机の上で滑らせて下さい。
方向は前後左右どこでも構いません。(マウスの正しい持ち方は後述)
そして滑らせながら画面を見てください。
何か動いていませんか?
下図のような形のものが貴方のマウスの動きに合わせて動いていますよね。

それをカーソル(ポインタと呼ぶこともあります)と言います。
そのカーソルをマウスで動かすことにより、貴方がパソコンの画面のどの箇所に対して命令するのかを決定します。
では、マウスを机から持ち上げて動かしてみて下さい。
カーソルは動きませんよね。
マウスを滑らせて机の端まで行ってしまった場合には、少し浮かせて元の位置に戻せば同じ方向に無限に動かせることになります。(画面の端より外には行きませんが・・・・・)
トラックパッドの場合には、下図の箇所を軽く指で触って、指を滑らせると同じ動きになります。
トラックパッドは鉛筆などのような通電しない物で操作しても動きませんので、必ず指で操作してください。

●特殊なマウス

IBMのThinkPad(シンクパッド)というノートパソコンなどは、キーボードの中央あたりに赤い突起物があり、それを指で倒すと、倒した方向にカーソルが動くというものもあります。
カーソルが正しく動いた方は2.2章を読み飛ばして2.4章に進んでください。

2.2 マウスカーソルが動かない

マウスを正しく滑らせているはずなのにカーソルが動かない場合には、
・マウスがパソコンに正しく接続されていない
ということが考えられますので、2.2.1章に進んでください。

マウスを正しく滑らせているはずなのにカーソルの動きがぎこちない場合には、
・マウスを置いている場所が悪い
・マウスにごみが入っている
ということが考えられますので、2.2.2章に進んでください。

トラックパッドを操作しているのにカーソルが動かない場合には、
・恐らくBIOS(バイオス)の設定でトラックパッドが無効になっています
って言っても分かりませんよね。
これを解決するには貴方のパソコンに付いているマニュアルを参考にしながら解決する必要があります。
「BIOSの設定」「トラックパッド(ポインティングデバイス)を有効にする」という感じのキーワードでマニュアルを参照して下さい。

大まかな操作は、次のようになるはずです。
マシンを再起動し、パソコンメーカのロゴが表示されると画面の何処かに「Press F2 Key」などのような文字が一瞬表示されます。
そのキーを押下しますと、BIOS設定画面が表示されます。
BIOS設定画面のメニューからトラックパッド(ポインティングデバイス)を有効にするという意味の設定を探し出し、設定を変更します。
BIOSの設定画面終了時に設定情報を保存するか否かを聞いてきますので、「保存」を選択します。
すると、パソコンが起動されますので、トラックパッド(ポインティングデバイス)が有効になっているかを確認します。

操作は簡単ですが、パソコンの種類により操作方法や設定する画面がまちまちなので、ここで説明することは出来ません。
また、BIOSにより有効にするという操作を行う場合、マシンの再起動が必要になりますので、再起動後またこの画面に戻ってきてください(この画面に戻ってくる手順は、現時点での知識ではできませんので、詳しい方にお願いしてください)。
マウスが付いているのならマウスに乗り換えるのも一つの手段です。

2.2.1 マウスがパソコンに正しく接続されていない

マウスはパソコンに接続されていなければマウスを動かしているという信号をパソコンに伝えることが出来ませんので、当然カーソルは動きません。
マウスに付いているケーブルを辿って、ケーブルの端がパソコンに接続されているか、緩んでいないか確認して下さい。
接続されていなかった場合には、マウスのケーブルの端を見て、パソコンに接続する端子の形状を確認します。
端子の形状が下図のような形状であれば、それはUSB(ユーヱスビー)マウスですので、それに合う端子を探して接続します。(複数個ある場合は、どの端子でも構いません)

正しく接続されると、画面に「新しいデバイスが・・・」と言ったメッセージが表示された後、パソコンにマウスが認識され、マウスが動くようになるはずです。

端子の形状が下図のような形状であれば、そればPS/2(ピーエスツー)マウスですので、それに合う端子を探して(パソコン本体に1個しか無いはずです)接続します。

端子の形状がPS/2マウスの場合、パソコンを再起動しないとマウスが動かない場合がありますので、パソコンを再起動します。
再起動の方法は、マウスが使えない状態では難しいので、詳しい人にやってもらってください。
そしてまたこの画面に戻ってきてください。

2.2.2 マウスを置いている場所が悪い

●光学(レーザ)式マウス

貴方のマウスを裏返してみてください。
光が出ていますか?
それともボールのようなものが付いていますか?
ボールのようなものが付いている場合には2.2.3章を参照してください。
光が出ている場合には、貴方のマウスは光学式或いはレーザ式マウスです。
光学(レーザ)式マウスは光の反射によりマウスの移動を認識しますので、透明なガラスなどの上や真っ白または真っ黒な表面の上で操作すると正しく動かないことがあります。
試しに、新聞紙の上でマウスを操作してみてください。
正しく動くようであれば、マウスを置いている場所が悪いということになります。
表面に模様の無いマウスパッド(下図)を使うと光学(レーザ)式マウスの場合、正しく動かないこともあるようです。

●マウスパッドを使う

新聞紙の上で正しく動いたからと言って、新聞紙の上で使い続けると、新聞紙の繊維がマウスの内部に入り込み、故障の原因となる可能性がありますので、注意してください。
光学(レーザ)式マウス用の不規則模様が印刷されたマウスパッドが販売されていますので、そちらをお勧めします。

2.2.3 マウスにごみが入っている

●ボール式マウス

ボールのようなものが付いている場合には、貴方のマウスはボール式マウスです。
ボール式の場合、殆どの原因はボールにごみが付着し、ボールの回転を妨げていることが原因であることが多いです。
特に髪の毛などが入っていると、見事に動かなくなります。

●分解掃除

下図のようにマウスを分解してボールを取り出し、ごみが付着していれば取り除いてください。
ボールを取って掃除する場合にパソコンの電源を切らないといけないのではないか???
そんなことはありません。
気にせずに掃除してください。

2.2.4 その他

●ワイヤレスマウスの場合

マウスがパソコンに接続されていないし、そもそも接続するケーブルがマウスに見当たらないという貴方。
そのマウスはワイヤレスマウスです。
ワイヤレスマウスの場合には、マウスの動きをパソコンに送信するためにマウスにバッテリーを積んでいます。
そのバッテリーが充電されていないのか、マウスの電源がONになっていないのか、それともマウスの動きを受信する装置がパソコンに取り付けられていないかのいずれかが原因ではないかと思われます。

●電源がONになっているか/バッテリがあるかを確認

まずマウスの電源がONになっていることを確認してください。
ONになっているのに、マウスの裏側から光が出ていなければ、バッテリが無いのが原因です。
充電するか、電池式の場合には電池を交換します。

●受信装置を確認

マウスから光で出ているのに、カーソルが動かない場合には、マウスの動きを受信する装置が正しくパソコンに接続されていないか、正しく認識されていないことが原因と考えられます。
マウスの取扱説明書があるはずですので、それに従って設定してください。
通常、ワイヤレスマウスは、2.2.2章で解説してあります工学式マウスですので、そちらも参考にしてください。

2.3 マウスの動きがおかしい

光学(レーザ)式マウスの場合、稀にカーソルがプルプル震えたり、動かしていないのに勝手にカーソルが動いたりすることがあります。
これの原因も、マウスを置いている場所が悪いのが原因であることが多いようです。
光学(レーザ)式マウスを置いている場所に均等な細かい模様が描かれているような場合や、同色でツルツルしているような場所の場合、このような現象になる場合が多いようです。
このような場合も、新聞紙などで試して症状が改善されるようであれば、光学(レーザ)式マウス用のマウスパッドを購入してください。

2.4 マウスの持ち方

特に決まりはありませんが、親指と小指、薬指で軽く挟み、人差し指と中指でマウスの左右ボタンを操作するのが一般的です。
また、マウスを操作する時に腕をず〜っと浮かせたままだと疲れますので、手首を机に着けて操作すると楽です。
手首を机に着けるとマウスの動く範囲が狭くなってしまうという貴方。
いえいえそんなことはありません。
手首の回転と指の曲げ伸ばしだけで、画面の端から端までカーソルが動かせるはずです。
動ききれない場合には、前にも書きましたように一旦マウスを浮かせて、元に戻せば良いのです。

2.5 マウスの操作(クリック)

マウスには貴方の指示をパソコンに伝えるためのボタンが複数存在しますが、絶対に必要なのは左右のボタンです。

●ドラッグ&ドロップ

左右どちらのボタンでも同じですが、このボタンを指で押し下げることを「ドラッグ」、押し下げたボタンを離すことを「ドロップ」と言い、

●クリック

そして、押し下げた(ドラッグ)後すぐ離す(ドロップ)ことを「クリック」と言います。

●ダブルクリック

また、クリック動作をすばやく2回行うことを「ダブルクリック」と言います。

●右クリック/左クリック

左ボタン(人差し指が当たるボタン)でクリックすることを「左クリック」または単に「クリック」と言い、右ボタン(中指が当たるボタン)でクリックすることを「右クリック」と言います。
ドラッグまたはクリックすると、マウスから カチッ と小さな音がしますので、正しくボタンが押せたかが分かります。
ですから、ダブルクリックすると カチッカチッ と音がすることになります。

          

2.6 マウス操作の練習

それでは早速、クリックの練習をしてみましょう。
この行の文字の色が青くなっている部分をクリック(左クリック)してください。ここをクリック。

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