砂の上のロビンソン | 新潮社。1987年。北見隆・絵 大都会の中を漂流し続ける家族。無人島の代わりにモデルハウスが登場する。「さらば、おやじどの」の著者が初めて書いた新聞連載小説。 NHKテレビでドラマ化。午後9時からのドラマ人間模様4回連続。劇団コーロ公演。 すずきじゅんいち監督で映画化。ATG配給。 |
アリスの穴の中で | 新潮社。1989年。北見隆・絵 真夏のある日、出勤途上の地下鉄で男はふいに吐き気に襲われた。それが彼自身の妊娠だったとは。男性の妊娠出産を描いた異色問題作。 第3回山本周五郎賞候補作品となる。TBS系でテレビ化。午後9時半から月曜ドラマスペシャル連続。 |
三軒目のドラキュラ | 新潮社。1993年。北見隆・絵 幸福と不幸は背中合わせ?老人から届けられた熱烈なラブレターが引き起こす愛の不条理。若さを手にするために他人を必要とする人々の、真面目で哀しい現代の寓話。 日本テレビ系でドラマ化。木曜午後9時、連続12回。「三軒目の誘惑」 |
映画をマクラに | 解放出版社。1999年7月20日。 映画が出てくるエッセイ集、人生案内。「どこにもある壁」「その道ではなく別の道」etc. 作者と映画との「不適切な関係」。 |
ただいま故障中 わたしの晩年学 | 晶文社。1998年12月10日。ブックデザイン・平野甲賀 「灰色ろばイーヨー日記抄」。はてさて、人生いかに終わるべきか。円熟しない極意。痛快エッセイ。 |
晴れ、ときどき苦もあり | PHP。1992年。上野宏介・絵 一匹の同居猫と暮らす、老いをまえにした夫婦の風景を、変わりゆく京都の町並みのなかに描く。 |
日本のプー横丁 | 光村図書。1985年。装画・杉浦範茂、装幀・平野甲賀。 私的な児童文学史。小説でもドキュメントでもなく、それ以上に興味深い読み物として展開する、これは「詩と真実」である。 |
アリスたちの麦わら帽子 | 理論社。1984年。写真・御子柴滋、装幀・杉浦範茂。 ブックカバーに作者の写真を使ったユニークなエッセイ集。 |
われらの時代のピーター・パン | 晶文社。1978年。ブックデザイン・平野甲賀。 子どもの本にかかわること、それは、あの「永遠に大人にならない子ども」ピーターパンを心のどこかに住まわせて、人間の自由や可能性をさぐりつづけることだ--児童文学、絵本、漫画・・本棚のなかの宝島。 |
子どもの国の太鼓たたき | すばる書房。1976年。装本・長新太。 絵本・児童文学で何ができるか。子どもの本の未来への願望をこめ、自由でとらわれない発想で編む論集。 |
ネバーランドの発想 | すばる書房。1972年。装本・辻村益朗、絵・黒田真理子。 しなやかに語りひらく子どもの本の世界--ネバーランドの楽しさと深さ。 |
現代の児童文学 | 中公新書。1972年。 児童文学とは何か、ということをさまざまな視点から論じた独自の文学論。 |
わたしの児童文学ノート | 理論社。1970年。装幀・長新太。 児童文学セミナー。「星の王子さま」から「巨人の星」まで。 |
戦後児童文学論 | 理論社。1967年。装幀・赤坂三好。 『ビルマの竪琴』から『ゴジラ』まで。児童文学の成立の土台から発展の指標までを探求する研究。 |
ちょっと変わった人生論 | 三一書房。1967年。 高校生新書。フォークソング「教訓」の元になったちょっと変わった人生論。 |
もしもし、こちらメガネ病院 | 理論社。1995年。古川タク・絵 院長のオジイサンと看護婦のオバアサンを中心にしたナンセンス。登場人物は野良猫から宇宙人、透明人間、天使まで、奇想 天外な病院物語。 |
グフグフグフフ | あかね書房。1995年。青井芳美・絵 人間の言葉も分かる犬の長太郎の願いは電話に出ること。とんでもない人間家族と同居することで様々なことが見えてくる。他に3編のファンタジーを含んだユニークな短編集。 |
そいつの名前はエイリアン | あかね書房。1994年。杉浦範茂・絵 ある日少年は奇妙な老人に出会う。少年にしか見えない老人。一人の人間の中にある現在と未来が交錯するファンタジー。 |
そいつの名前は、はっぱっぱ | 理論社。1985年。杉浦範茂・絵 母親が家を飛び出して、取り残された父と息子。その少年の前に突然現れる「はっぱっぱ」。「はっぱっぱ」とは何者か。揺れ動く少年の心を「はっぱっぱ」に仮託して描いたファンタジー。 |
さらば、おやじどの | 理論社。1985年。田島征三・絵 ちょんまげ物語を通して描き出された現代の親と子の問題。新吾が目にするさまざまな事件を通して人間の影の世界に迫る異色の大長編物語。 1989年、新潮文庫。上・下巻。田島征三・絵。 |
ひげよ、さらば | 理論社。1982年。福田庄助・絵 猫たちは、野良猫共和国をつくりうるか!?記憶喪失の猫ヨゴロウザを中心に一癖も二癖もある猫たちが織りなす壮大な夢と冒険の物語。猫たちのバラード。 翌年、第23回日本児童文学者協会賞を受賞。 1984年4月から1年間、NHK連続人形劇として総合テレビで放映。1988年、新潮文庫、上下巻。やすおか南み・絵。 |
もしもし、こちらオオカミ | 小学館。1980年。長谷川集平・絵 事件はカックンの「家出」から始まった。少女がしょぼくれた大人に誘拐を強要する奇妙な「誘拐事件」。ほろ苦くって滑稽な人生の断面。 |
もしもし こちらライオン | 理論社。1978年。長谷川集平・絵 たかしくんがひとりで留守番をしていると、「ひつれいします」と、猫がたずねてきた・・。声を出して読める幼年童話。 |
日本宝島 | 理論社。1976年。粟津潔・絵 現代における宝島とは何か。19世紀のスチーブンソンの宝島を向こうに張って、あえて日本の宝島を描こうとした新しい冒険物語。親子問題も問われている。 |
目こぼし歌こぼし | あかね書房。1974年。杉浦範茂・絵 ちょんまげ物語の形をとった現代の冒険物語。体制の不合理、人間の差別性、男と女のあり方など、現代の抱える問題を父を殺された少年の目を通して描く。 |
ちょんまげ手まり歌 | 理論社。1968年。井上洋介・絵 黒いユメミの花が咲く「やさしい藩」につたわる手まり歌。今も聞こえてきそうな、こわいこわい物語。 1981年、フォア文庫版。井上洋介・絵、安野光雅・装幀 |
空は深くて暗かった | 三一書房。1965年。 高校生新書。長編小説。 |
児童文学アニュアル1982 | 偕成社。1982年。 今江祥智、遠藤豊吉、河合隼雄、清水真砂子、谷川俊太郎、長新太、鶴見俊輔と編集。 |
想像力の冒険 --わたしの創作作法-- | 理論社。1981年。 今江祥智・灰谷健次郎と編纂。 |
空想の部屋 --叢書児童文学第3巻-- | 世界思想社。1979年。 <叢書児童文学>全5巻を今江祥智、灰谷健次郎、谷川俊太郎、鶴見俊輔、三宅興子とそれぞれ責任編集。本人は第3巻を担当。出版社サイドで5巻に関わったのは今は亡き編集者兼詩人の黒瀬勝巳。 |
絵本・猫の国からの挨拶 | すばる書房。1978年。 さまざまな猫のイラスト、漫画、エッセイを一堂に集めた猫学の本。 |
田島征三 | すばる書房。1978年。 |
アーサーのめがね | 佑学社。1981年。M.ブラウン著 |
小さな船長と七つの塔 | あかね書房。1980年。P.ピーゲル著 |
小さな船長の大ぼうけん | あかね書房。1979年。P.ピーゲル著 |
カイツブリ号の追跡 | 学習研究社。1972年。R.ピルキントン著 |
マーマレード・ジムのぼうけん | あかね書房。1971年。アラン・シリトー著 |
ファーブルこん虫記 | 文研出版。1970年。 |
ながぐつをはいたねこ | あかね書房。1969年。ペロー著 |
オルリー空港22時30分 | 学習研究社。1968年。P.ベルナ著 |