IT立国

日本のIT立国は大丈夫なのか。  以前にこのホームページでも少し触れたが、うかつにも今の今まで日本のITがNIES
(新興工業経済群)諸国に劣るということを認識していなかった。  些細な点では多少劣る部分はあるにせよ、アジアでは
断然トップを走っているものだとばかり思っていた。
ところが今日の新聞を見ると(H12年11月18日 日本経済新聞)台湾、韓国を初め香港、シンガポール、インド等に比し日本が
出遅れている事を認識させられた。

例えば韓国では株式売買に占めるインターネット取引の割合が、株式売買取引全体の60%を占めるということ。
またシンガポールや香港は、インターネットやパソコンの普及率が日本を凌ぐということ。  インドや台湾はコンピューターソフト
の大国と言われているということ等。

現状では日本は、アジアでもIT先進国というより、中進国ではないか。
このような状態では、とても世界のIT先進国には太刀打ちできないであろう。

世界第二の経済大国といわれる日本がGDPや国民の所得水準に比して、ITでこのように出遅れたのは何故か。
ITといえば知識集約型産業の典型として、日本が最も得意とする分野ではなかったのか。
このまま日本は過去の栄光に溺れて、かっての英国のように大企業病ならぬ大国病にとりつかれて、このまま没落
していくのであろうか。

過去の蓄積を食いつぶすだけの、老大国にならぬよう、IT立国の看板倒れにならぬよう、その実現に向けて
懸命の努力を続けてもらいたい。


バックナンバーに戻る

トップページに戻る