健康管理

今年8月私は勤め先を定年退職したが、その当時身体はいたって健康でどこも異常はなかった。 三ヶ月たった今階段を上り下りする時
とか、夜中に、ひざが痛むことがある。 退職後は毎日平均して2時間程度散歩しており、運動不足によるものとは考えられない。 現役時代は仕事の関係から日曜日にしか時間の余裕がなくて、散歩できるのも3時間程度が限度であり、むしろ今より運動不足であった。
ただ体重が当時より1Kgほど増えている。 若いころに比べて食欲は随分落ちており、食べる量も少なくなっているのにである。 特にひざの痛みを自覚しだしてからは、体重増加はひざに負担をかけるとして間食は控え、甘味料も極力セーブしているつもりなのだが。 一旦増加した体重は多少の運動程度では、減量が困難であるということが身にしみてわかった。 しかしこれで減量を諦めるわけにはいかない。 これからは運動に交えて、ダイエットにも取り組まなければならない。 私はもともと健康には恵まれているほうであった。 退職した元の勤め先に勤務した25年間で、病気による欠勤は10日間もなかったと記憶している。 それをよいことに自分の身体について健康診断を受けたことがなく、一度だけ胃腸の調子が悪いときにバリゥムを飲んで胃の検査をしてもらった覚えがある程度。 本格的な健康診断はいまだ未経験である。 ちゃんとした会社であれば一年に1回程度の定期健診があるのだが、私の勤め先は中小企業であったためそういうことはなかった。 だから自分は健康であるというのは、自己主張だけで客観的な証明はない。 しかし病気こそしないが体力の低下は年とともに自覚するようになって来た。 まず初めに目が衰えてきた。 40歳代はじめに夕方になると涙が出始め、目の疲れを感じるようになり、しばらくして段々近くのものが見づらくなって来た。 眼鏡屋にゆくと老眼だった。 仕事がデスクワークなので目は酷使する。 字が見えにくくなると眼鏡屋に通い、今では相当に老眼がきつくなっている。 次に40台後半に五十肩を経験した。 何の前触れもなくある日突然寝ていて寝返りを打つと、左肩に激痛を覚えた。 はじめは五十肩であることがわからず、単なる寝違いではないかと思いシップ薬を貼ったり、塗り薬をぬったりしたが、一向に効き目がなかった。 仕方なく内科医にいくと、五十肩であることを告げられ、時期が来れば自然によくなるが、特別に薬はありませんといわれた。 人に聞くと早い人では2,3ヶ月でよくなる人もあるとのことであったが、私の場合は痛みが治まるまで2年近くかかった。 何の治療もせず成り行きに任せていたのでこんなに長くかかったのではと思っている。 医者も内科医でなく整形外科にでも行くべきであった。 五十肩は治ったとはいえ完全に痛みがなくなったのではない。 手を真上に上げると痛みが残る。 自分ではまっすぐ真上に上げているつもりだが鏡を見ると歪曲している。 これを矯正するためほとんど毎日少しずつではあるが、肩と腕の運動を続けてきた。 ところが62歳になってまた左肩の激痛に見舞われた。 六十肩である。 まさか二回も肩痛に襲われるとは思わなかった。 それも前と同じ左肩を。 こんどは前回に懲りて迷わず柔道接骨医に行った。 おかげで半月足らずで痛みは引いた。 しかしこの分では七十肩の心配をしなければならない。 

このほか年をとると病気ではないが、体のあちこちが痛くなってくる。 関節の痛みとか、筋肉の衰えとかいわゆる老化現象が現れるせいであろう。 特に寝ていて起き上がるときとか、座っていて立ち上がるときとか若いときはなんでもなかったことが、スムースにできない。  これは私だけかもしれないが、寝ていて布団の重さを意識するようになった。 寝返りを打つときなど特にそれを感じる。 老人医療費の負担が問題になっているが、なるべく次の世代に迷惑をかけないため、老年者も自分の健康管理と体力の維持のためもっと自己管理を徹底すべきかもしれない。

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