再出発

ホームページの更新が4ヶ月も滞ってしまった。 じつは私の身辺に少々変動が生じたためもある。 足掛け25年間にわたって勤務した勤め先を本年8月定年退職したためである。  退職を機会にこのホームページは一旦閉鎖し、改めて新しいホームページを開設しようかとも考えた。   現役を引退するとこのホームページのテーマでもある経済的知識が、どうしても疎くなる。 特に自分の仕事を通じて取得していた生きた経済的知識が不足する。 その結果今後の経済的知識は新聞や雑誌にのみ頼ることとなり、ホームページの内容が机上の空論になりはしないかと危惧したためである。   それと退職後の時間の過ごし方が案外難しい。  毎日が日曜日になったのだから、時間の配分なんかどうにでもなると思われがちなのだが、実際には意外と思いどおりにならない。
   退職したらあれもしたい、これもしたいと計画を立てていたのだが、健康上とか、経済上とかいろいろ障害が出てきて予定通り目的が達成できたのはほんの一つか二つである。  私がまず一番初めに立てた目標は、健康管理のためできるだけ毎日散歩すること。 それも30分程度ではなく肥満解消の目的もあって、午前中いっぱいそれに宛てるということであった。  これは現在のところ一応順調にこなしているつもりである。  しかし3ヶ月たって目的の肥満解消は全然進まない。  この調子では午前中の散歩は当分欠かせないものとなるだろう。  そうすると残された時間は午後と夜だけとなり、現役時代に比べて多少時間にゆとりができた程度で、暇をもてあますという状態ではない。  暇ができたら毎日図書館に通って、これまで疎かになっていた読書に親しもうとも思っていたのだが、ぜんぜんそれも実現していない。 三ヶ月たってようやく時間の配分にも慣れてきて、ホームページを更新する時間的ゆとりが出てきたというのが実情である。

こういうわけで、このホームページの内容を当初の経済問題だけに限定しないで、健康問題とか、パソコンのこと、読書のこと、音楽のこと、映画のこと、教育問題、身近な社会問題などジャンルを絞らないで思いつくままに掲載していきたいと思う。 今回はパソコンのことについて少々述べてみたい。  私のパソコン暦は、昭和10年代生まれの常でごく浅い。 還暦を迎えて初めてパソコンに手を触れたのだからまだ3年と少々でしかない。 それまでの私は勤務先でパソコンに触れる機会があっても逃げ回っていた。 何にもわからないのだから、定年近くの男がいまさら人に教えを乞うのもみっともないとの思いが頭にあった。  しかし、仕事の立場上どうしてもパソコンから逃げられなくなった。 仕方なく自分でパソコンを購入し、ひそかにその使い方を勉強した。  なにしろそれまでキーボードに触ったこともなかったのだから、パソコンの電源の入れ方から勉強した。 誰でもそうであろうが、パソコンは初心者には敷居が高い。 初めはマウスをクリックしまくり、キーボードを押しまくりその結果フリーズするのは日常茶飯事であった。  今振り返るとよくパソコンが壊れなかったものだと冷や汗が出る思いがする。  最初はわからないことだらけで、どうなることかと思ったのだがパソコン雑誌を読んだり、同僚に教えてもらったりしているうちに、だんだん面白くなってきた。 退職した今では毎日2時間は、パソコンの前に座らないと落ち着かない。 ただパソコンは他の電気器具に比べて、動作がまだまだ不安定だし、取り扱いが難しい。 昨日まで何の問題もなく操作できたパソコンが今日電源を入れると、突然意味不明の英文が画面に表示されて操作ができなくなる、ということがちょいちょいある。 操作できない状態(エラー)も定型的なものではない。 いつどんなエラーが発生するか予測が付かない場合も多いい。 ある程度なれるとエラーに対処する方法もある程度わかってくるのだが、初心者には無理がある。 このような理由からパソコンは熟年者に敬遠されるのではないかと思われる。  テレビやラジオのように取り扱いが容易で、動作も安定するようになれば、そのようなソフトが開発されればパソコンは現在より格段に普及するはずだ。  とはいえパソコンは知的好奇心を刺激する器具として、高年者のボケ防止には非常に役に立つと思うのだが。


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