みどり濃きころ

 

せっこく

早い春と思っていたのになぜか風は冷たく

朝夕冷え込む今年の4月

それでもお茶花として育てていた野草たちは

盛んに根を伸ばし、

思いがけないところから顔を出す。

つぼみから開花まで時間がかかった分

楽しませてくれるけど、まるで草わら。

抜くわけにも行かず・・・

それは葉の陰からそっと花を覗かせる。

野草はいつまで眺めていても

疲れずあきない。

ひとつ一つ眺めるうちいつの間にか

時が過ぎていく。

 

白雪げし

抱着草

わすれなぐさ

鳴子ゆり

おだまき