俳 句 あわて床屋 |
斑鳩やススキなびいて塔三つ 虫の声聴きたくそっと立ち止まり 宵宮の屋台の明かり浴衣連れ 潮騒の音きこえたる夏の宿 紀州路や蜜柑の花が風に揺れ クーラーの効きたる窓より入道雲 ミンミンと暑い暑いと鳴き止まず 肉じゃがに母を想いて飲むビール 長谷寺や回廊越しに花見ごろ 藤原京大和三山花香り 満開の花咲く池や藤原宮 賑わいの又兵衛桜大看板 ぼんやりと華やかに咲く桜かな 満開の花誇らしく城跡に 遠巻きに枝垂桜や城の堀 散る花や来年もまたと新芽吹き 桜散る別れと出会い見守って 花冷えの散り急ぐなと天の声 西行のあと追う芭蕉花に酔い 雪中の耐えて紅なり寒牡丹 雪中に恥らう如く南天の実 |
[あわて床屋] 作詞 北原白秋 作曲 山田耕筰 春は早ようから川辺の葦(あし)に カニが店出し床屋でござるチョッキンチョッキンチョッキンな 子ガニぶつぶつシャボンを溶かし 親父自慢のハサミを鳴らすチョッキンチョッキンチョッキンな そこへウサギがお客にござる どうぞ急いで髪刈っておくれチョッキンチョッキンチョッキンな ウサギャ気がせくカニャあわてるし 早く早くと手が詰め込むしチョッキンチョッキンチョッキンな じゃまなお耳はひょこひょこするし そこであわててチョンと切り落とすチョッキンチョッキンチョッキンな ウサギャ怒るしカニャ早よ泣くし 仕方なくなく穴へと逃げるチョッキンチョッキンチョッキンな 仕方なくなく穴へと逃げるチョッキンチョッキンチョッキンな |
昭和30年代頃、この歌が一般によく歌われていました。 私の家は散髪屋で幼稚園の学芸会で、「猿・カニ合戦」のカニ役をしましたし、 子供の頃、この曲は自分のテーマソングのように思っていました。 それで、ペンネームを「あわて床屋」と付けましたが、つい先日、NHKの 昔のテレビ番組をデジタル化をして保存したものを放送する、アーカイブス という番組の「みんなの歌」で、たまたまこの歌がながれていました。 それをダビングし書きとめ、HPに入れて見ました。 懐かしい人もおられるのではないでしょうか? |