PSO日記番外編 〜魂の旋律〜
私には探し物がある…それは以前私が所有していた物…そして私が失ったもの…
初期…偶然目にした「それ」は、私の心に焼きついた…
焦がれて穿鑿し、求めて奔走した…手に入れるまでの行程、今からすればたいした事では無い…
が、当時の私にとって、それはまさしく偉業であり、誇るべき事柄であった。
それが私にとって特別であり、本来持つはずの意味以上の存在となり得た背景には、
やはり「思い」と「苦労」の存在が不可欠であったと思う…
しかし、それを手に持つことが出来たのは、期間にして僅かだった…
現実は残酷であり、私の持つ「思い」などは考慮に入るべくもなく、
それは私の手から消え去った。
物としての「それ」を再び手にすることは容易い事だった、同じ「作業」を繰り返せばすむことだ…
だが、私はそれを拒んだ…そこに「思い」は無い、そこに「苦労」は無い…
故に、仮に手に入れたとしても「それ」はそれには為り得ないのだ…
そして気づく…同じ「思い」と同じ「苦労」など、"あの時の私"にしか持ち得ない事だと…
同じそれを手に入れることなど不可能だと…
だが同時に気づく、私が求めるのは同じそれではないのだと…
今の私にとっての「思い」と「苦労」を宿したそれを求めているのだと…
私には探し物がある…それは「思い」を馳せ「苦労」の先に鎮座するもの…
世界でたった一振り、私の「意味」を宿したソウルイーター…
--by IZAYA--
〜蛇足〜
アイテムは、それ自体は只の二進数です。
そこに意味なんてないです。
なんでもない道具なんです。
大切なのは、それに自分だけの価値を宿せる人の心なんです。
かの有名な「武器よさらば」の一節です。構成的に余分ですが、
どうしても付けておきたかったので(by 管理人)
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