2001/10/16(TUE)

PSO日記番外編 〜魂の旋律〜

私には探し物がある…それは以前私が所有していた物…そして私が失ったもの…

初期…偶然目にした「それ」は、私の心に焼きついた… 焦がれて穿鑿し、求めて奔走した…手に入れるまでの行程、今からすればたいした事では無い… が、当時の私にとって、それはまさしく偉業であり、誇るべき事柄であった。

それが私にとって特別であり、本来持つはずの意味以上の存在となり得た背景には、 やはり「思い」と「苦労」の存在が不可欠であったと思う…

しかし、それを手に持つことが出来たのは、期間にして僅かだった… 現実は残酷であり、私の持つ「思い」などは考慮に入るべくもなく、 それは私の手から消え去った。

物としての「それ」を再び手にすることは容易い事だった、同じ「作業」を繰り返せばすむことだ… だが、私はそれを拒んだ…そこに「思い」は無い、そこに「苦労」は無い… 故に、仮に手に入れたとしても「それ」はそれには為り得ないのだ…

そして気づく…同じ「思い」と同じ「苦労」など、"あの時の私"にしか持ち得ない事だと… 同じそれを手に入れることなど不可能だと…

だが同時に気づく、私が求めるのは同じそれではないのだと… 今の私にとっての「思い」と「苦労」を宿したそれを求めているのだと…

私には探し物がある…それは「思い」を馳せ「苦労」の先に鎮座するもの…

世界でたった一振り、私の「意味」を宿したソウルイーター

--by IZAYA--


〜蛇足〜
アイテムは、それ自体は只の二進数です。
そこに意味なんてないです。
なんでもない道具なんです。
大切なのは、それに自分だけの価値を宿せる人の心なんです。

かの有名な「武器よさらば」の一節です。構成的に余分ですが、 どうしても付けておきたかったので(by 管理人)