陳二俊
藤永田014 〔陳立新(孫)の証言、2007年3月、民権県で聞き取り(張忠杰)〕
・祖父は民権県の県城で日本兵に拉致された。
・祖父と一緒に藤永田造船所で苦役に就かされていた人の話によると、彼らは日本で働かされていた間、いつも腹ぺこで、寒さをしのぐ衣服もなかった。日本の現場監督の管理は大変厳しく、少しでも気を抜くと、すぐにこっぴどく殴られていた。病気になっても治療はしてもらえず、そのまま死亡する人もいた。
・祖父が強制連行されてから、我が家は労働力を失ったため、生活は苦しく、一家離散となり、重大な損害をこうむった。そのうえ、祖父は日本で体をずたずたにされたので、家に戻ってからずっと寝たきりの状態になった。そのまま起き上がることなく、恨みを抱きながらこの世を去った。