張素潔さんからの手紙

 あなたのお手紙を読んで,私たち家族全員は悲嘆に暮れましたが,また一方で,いささか安堵もいたしました。・・・私たちの方も祖父の当時の状況をもっとたくさん理解したいと思っています。
 祖父の行方を知りたいという私たちの気持ちは切実なものでした。祖父があの災難の幸存者になってくれていたならと願ってもいたのです。・・・あなたからのお手紙を読んだ父張孟奇は,この数日来ずっと当時の追憶にひたりきりになっています。父の体はあまり良くないのに,一晩中寝つけないでいます。父は私に,自分の代わりにこの人に返事を書いて祖父のその後のことを聞くように,そしてあなたのお心遣いにお礼を言うようにと言いつけました。
                (04年3月1日の手紙)