婁紀春さんからの手紙

 この手紙は、私の口述を孫が代筆してくれたものです。私は孫に教えてやっています。おまえのおじいちゃんは日本で犠牲になったんだ、大阪で亡くなったんだ、大阪に無理やり連れて行かれたんだ。自分たち老人の世代にとっては不幸なことだったが、今はたくさんの友好人士たちがこのことを重視してくれている。歴史を変えることなど絶対にできない。受難者たちはいずれ正義を取り戻すことができるんだ。
 私たちは戦争に反対します。私たちは平和を熱愛しています。私たちは日本が歴史に正しく向き合い、誠意をもって対処するよう望んでいます。そして、亡くなった者たちの魂が本当の意味で正義を取り戻せるよう望んでいます。この歴史事実は大阪市民に知らせるだけではなく、日本全国の人々に知らせるべきだと思います。私たちは後の世代の者として、あの世にいる魂たちを二度と失望させるわけにはいきません。
 この歴史事実が最後の勝利を得られることを、切に待ち望んでいます。
           (07年3月7日の手紙、孫が代筆)