魏運庫さん・魏運輝さんからの手紙

 老人たちから聞くところでは,当時祖父は同郷の人たちからの信望が厚く,誰かの家で困ったことが起きたときには,祖父はいつも熱心に助けてやって,みんなから良い評価を得ていたそうです。

 祖父が連行されたのは43年の夏のある日の明け方でした。祖父と一緒に隣村の馬慶選ら5人が連行されました。馬は運良く石家庄で逃れて戻って来ることができました。他の2人は日本に連行される途中で虐待を受けて死んだそうですが,その遺体もどうされてしまったか知るすべもありません。もう1人の名前もどこの村かも知らない人は,その後どうなってしまったのかまったく分かりません。
              (04年3月26日連名の手紙)