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高山茶筅の里(奈良県生駒市)
奈良県高山茶筌生産協同組合のページ http://www1.kcn.ne.jp/~takayama/

以前から一度「高山茶筅の里」というところに行ってみたかった。茶道で使われる茶筅の約90%が、高山で作られていると、どこかで読んだことがあった。東大寺のお水取りに奉納されている竹で、生駒市高山から奉納されているものもあったので、竹とは深い縁があるのだなあ、というイメージがあった。
特に冬には、茶筅にする竹が干されている、珍しい風景をみることが出来るようだった。
最初「高山茶筅の里」って、どのあたりかなあと思ったが、調べていくと富雄川の近くの高山八幡宮の付近の里であることがわかった。今は学研都市の高山地区にも近い、古さも新らしさもある、魅力的なところだなと思う。でも、どうして高山が茶筅の圧倒的な産地となったのかなあと、私には不思議に思えた。高山茶筅の里には、お茶室や研修施設もある高山竹林園という施設もあった。以下はその竹林園にあった、円楽寺跡というところに書かれていた説明文。
円楽寺跡
華厳宗円楽寺は、鷹山氏の菩提寺として盛時には広大な敷地を有し、強い勢力を持っていたようであるが、その縁起は不詳で、今はわずかに鷹山家とその関係者の墓を残すのみである。
ここには、聖武天皇の創建以来、二度の兵乱で焼失し、約百三十年間、風雨にさらされたままであった奈良東大寺の大仏さまを、江戸時代中頃、将軍綱吉の助力と多くの民衆の支援を受けて再建した高僧公慶上人の父母である頼茂大徳、妙徳大姉の墓があるとされている。
この寺を菩提寺とした鷹山氏は、高山特産の茶筅との関係が深く、茶筅は室町時代、鷹山城主大煩介源頼秀の弟の民部丞入道宗砌(そうぜい)によって創作されたと伝えられている。宗砌は親密な交際のあった奈良称名寺の村田珠光の依頼を受けて、山間に密集していた細く質の堅い淡竹を加工して造り、それを後土御門院に献上したところ、その精巧な出来栄えを激賞され「高穂」(たかほ)の銘を下された。珠光、宗砌は感激して帰り、村民に伝えると、勧喜する村民は以後村名の鷹山を「高山」に改めた。高山家がその後兵変て落城した後は、家臣は武士から離れて茶筅師となってその技を秘伝として今日に伝えるとともに「無足人座」を結成して、中本寺の法楽寺とともにこの墓を守っている。
高山城主の弟と言う人が、茶筅を発明したようだったが、また茶筅によい竹もあったのだろうなあ、などと想像したりした。そして去年行った村田珠光ゆかりの称名寺には、珠光手植の竹というのがあったことを思い出した。高山の竹かな?
高山竹林園

日本庭園とお茶室がいくつかあって、茶筅や竹、竹のお茶の道具が展示されていた。周囲にいろいろな種類の竹林があった。子供が遊べる広場もあった。日曜日と祝日にはお抹茶がいただけるようだった。普通のところと違って、自分で茶筅をつかってお茶を点てれるのが楽しかった。(勿論、頼めば担当の人が点ててくれる)久しぶりに茶筅を使ったので、なんだかお茶とお湯がうまく混ざらなかった。私が昔習ったのは表千家で、お茶を点てた時、泡のない部分が三日月形に残らなければいけないのだけれど、三日月に残そうと思うと、お茶がうまく混ざりきれなくて、裏千家は全体を泡泡にすることを思い出し、途中から裏千家ふうにしようしたが、今度は大きな泡が沢山出来てしまった。小さな泡のほうがよかったような・・・。それで、どちら風でもないお茶になった。子供も茶筅を喜んで使っていた。子供にはお茶の味は苦いかなと思ったが、お菓子の甘さでそれほどでもなかったのか、おいしいと頂いていた。第1、第3日曜には茶筅作りの実演を見ることが出来る。
←クリックすると施設内の写真がでます。
茶筅の実演を見ることができた

茶筅でお茶を建てる時、茶筅の竹が「しゃか、しゃか」って、しならない時が多いのだけれど、「さらさら」って感じに茶筅の竹がお茶に揺れるようになった時があった。茶筅の先の竹のけずり具合は、機械とかでは出来ない、手作業での感覚があるのだろうなあと思った。質問にも答えてくれるようだったので、「一番高い茶筅はいくら位するのですか」と、尋ねた。(なんか、上品でない質問だったけど・・。)すると、いくらとは答えてくれなかったけれど、上等な茶筅には古い竹が使われていることを教えて下さった。それらの竹は、藁葺き家の囲炉裏の火とかでいぶされて独特の色合いと、縄のあとだけ色がついていない景色があって、200年くらいいぶされているものがあるそうだった。なるほど、そんな竹は、いくらで手に入れられる、とかいうものではないなあと思った。 
竹の干されている風景(写真はクリックすると拡大されます)
竹は3年生の良質の竹を、冬場にとって、煮て油抜きし、1か月くらい寒さらしにするらしい。