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奈良市写真美術館 2002.8.27





写真美術館に書かれていた陶壁の説明
アマゾン 入江泰吉さんの本 一覧

奈良公園から、志賀直哉旧邸などのある高畑、白い壁のたくさんある道を通って新薬師寺まで来ると、その隣に奈良市写真美術館がある。
新薬師寺のお隣にあっても、違和感がなくて、まわりには田んぼとか畑がたくさん残っている。写真美術館の屋根は、どこかのお寺の屋根のような感じがする。知っている範囲では、唐招提寺の金堂の屋根みたいに思えた。(かなり唐招提寺びいき?・・・)建物の周りに水が流れていて、その中に水煙というオブジェまであった。
奈良市写真美術館は、奈良の写真を沢山撮った入江泰吉さんが、フィルムやプリントを奈良市に寄贈したことが, 始まりだったらしい。入江泰吉さんについて書かれていた本で、入江さんは第二次世界大戦の時に、それまで撮った写真のネガ等の大部分を失ってしまったらしいことが書かれていた。今、写真美術館には、入江さんのフイルム8万点が保管され、入江さんの写真や他の人の写真が展示されている。
美術館は階段を下りた地下のフロアーにあり、そこに行くまでに杉本健吉さんの作った陶壁もあった。(写真右、中央)杉本健吉さんは入江さんの親友だったらしい。入り口の床が石畳のような色で、珍しい。落ち着いたところで綺麗な写真を見れるからか、私は写真美術館に来るとゆったりした気分になれる。

入江泰吉さんの写真は「四季大和路」のなかの24点が、展示されていた。とても大きい写真の展示だった。写真集ではわからなかった、水に映った様子とか、光線とかが見えた。結構感じが違うなと思った。

今回は、「入江泰吉、あなたが選ぶリクエスト展」という企画があって、展示されている100点のなかから、投票で人気のあったものが、今後来年ぐらいにプリントされて展示されるらしい。(今回のはミストグラフ方式とかだそう。)自分の好きな写真を5つ選んで投票することが出来た。参加型好きの私は、何を選ぼうかなって、楽しみにしていたけれど、いろいろ迷って選びきれなかった。

この100点には、綺麗な写真が沢山あった。雨の中の依水園は、南大門やつつじが入っていてよく見かけるアングルなんだけど、池に雨つぶがあったり、つつじが満開でなくて、少し咲いているところは、いいなーと思った。薬師寺の東塔が池に映っているところも、池の向こう半分は凍っていてほとんど映っていないけど、凍っていない池の部分には、すごく綺麗に東搭が映っていて、しぶいなーと思った。椿の写真もあった。前に本で読んだことがあるのだけど、(「入江泰吉の奈良」(アマゾンのページはこちら→入江泰吉の奈良)新潮社の”入江さんと歩く大和路 白洲正子”というところに)、入江さんの椿の写真を見て、きれいに椿が散っていますね、って言ったら、入江さんが、わざと落としたんですよ、わかりましたかっていうことになって、やめておきましょう、っていうことになったという話があった。入江さんでも、そんなこともしたんだと思いながら、椿の写真を眺めてしまった。

展示室を出ると売店と、いろいろな写真集のちょっとした閲覧室もある。ここまでは無料で入れる。私は入江さんの写真集を、時々お土産にあげることがあるので、売店に買い物だけにきたこともある。新薬師寺に観光に来て疲れたら、この無料スペースによっていくのもいいかも。