虚無



何もない世界  何を思って歩き続けるのだろう
わからない 何も考えられない
すべてを忘れて眠りにつこう
ここは虚無の世界
必要とされてないと知ることはとても辛く悲しい
私はいてはならない存在
消えたって誰にも気ずかれない存在
心は冷たく凍っていく
泣きつづけていた涙もついには枯れてしまった
どうでもいい
この虚しさの中にいることは耐えられない
だから私は消え去りたい
そして思う
私は何の為に存在するのだろうか
私は何の為に生きるのだろうか
ただ寂しくなければよかっただけなのに
寂しさをまぎらわしていくうちに
いつか虚しさだけが心を支配する
私は何の為に存在するのだろうか
私は何の為に生きるのだろうか
冷めきった心を抱いて眠ろう
何も考えたくない
いつ目覚めるかわからない時のなかを
私は眠り続けよう
私の中の最後の砦
何人たりとも進入を許さない不可侵の領域
虚無の世界
私は眠り続けよう

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