おかえりなさい 1979.11.21

あばよ

サヨナラを伝えて
しあわせ芝居
雨…
この空を飛べたら
世迷い言
ルージュ
追いかけてヨコハマ
強がりはよせヨ

あばよ

なにもあの人だけが世界じゅうで一番 やさしい人だと限るわけじゃあるまいし
たとえばとなりの町ならばとなりなりに やさしい男はいくらでもいるもんさ

明日も今日も留守なんて みえすく手口使われるほど
嫌われたならしょうがない 笑ってあばよと気取ってみるさ
泣かないで泣かないであたしの恋心 あの人はあの人はおまえに似合わない

あとであの人が聞きつけてここまで来て あいつどんな顔していたとたずねたなら
わりと平気そうな顔しててあきれたねと 忘れないで冷たく答えてほしい

明日も今日も留守なんて みえすく手口使われるほど
嫌われたならしょうがない 笑ってあばよと気取ってみるさ
泣かないで泣かないであたしの恋心 あの人はあの人はおまえに似合わない

明日も今日も留守なんて みえすく手口使われるほど
嫌われたならしょうがない 笑ってあばよと気取ってみるさ
泣かないで泣かないであたしの恋心 あの人はあの人はおまえに似合わない

泣かないで泣かないであたしの恋心 あの人はあの人はおまえに似合わない

泣かないで泣かないであたしの恋心 あの人はあの人はおまえに似合わない

長い髪が好きだと あなた昔だれかに話したでしょう
だから私こんなに長く もうすぐ腰までとどくわ

それでもあなたは離れてゆくばかり ほかに私には何もない
切ってしまいますあなたに似せて 切ってしまいますこの髪を
今夜旅立つあなたに似せて  短かく

長い髪を短くしても とてもあなたに似てきません
似ても似つかない泣き顔が 鏡の向こうでふるえます

あなたの写真も残らなかったから 影をあなただと思いたい
切ってしましますあなたに似せて 切ってしまいますこの髪を
今夜旅立つあなたに似せて  短かく

サヨナラを伝えて

まさかあなたが恋の身代わりを あたしに紹介してくれるために
あとでおまえの部屋をたずねると 耳うちしたとは思わなかったから

表通りの花屋に寄って 目に映る花を買いはたいてきた
今ならわかる恋の花言葉 黄色いローズマリー 伝えてサヨウナラ

ドアをあけたら花束かかえて あなたにたのまれた人が立っていた
ことづてがあるとわけも知らないで あなたに少し似た人が立っていた

おしまいの手紙はあずかってこない たのまれたものはあふれる花束
今ならわかる恋の花言葉 黄色いローズマリー 伝えてサヨウナラ

おしまいの手紙はあずかってこない たのまれたものはあふれる花束
今ならわかる恋の花言葉 黄色いローズマリー 伝えてサヨウナラ

しあわせ芝居

※恋人がいます 恋人がいます けれどどうしてもつづれない

泣きながら電話をかければ バカな奴だとなだめてくれる
眠りたくない気分の夜は 物語をきかせてくれる
とてもわがままな私に とてもあの人はやさしい
たぶん周りのだれよりも とてもあの人はやさしい

恋人がいます 恋人がいます 心の頁につづりたい
恋人がいます 恋人がいます けれどつづれないわけがある

私みんな気づいてしまった しあわせ芝居の舞台裏
電話してるのは私だけ あの人から来ることはない

浜辺を見たいのとさそえば 鼻唄まじりに連れてゆく
踊りたいとすねてみせれば おどけながらあわせてくれる
部屋をたずねてもいいかしらと 一度きいてみるつもりです
きっとあの人はだめだとは 言わないだろうと思います

恋人がいます 恋人がいます 心の頁につづりたい
恋人がいます 恋人がいます けれどどうしてもつづれない

私みんな気づいてしまった しあわせ芝居の舞台裏
逢いたがるのは私一人 あの人から来ることはない

私みんな気づいてしまった しあわせ芝居の舞台裏
逢いたがるのは私一人 あの人から来ることはない

※1行目は、歌詞カードには載っていませんが歌ってはいます(´`)

雨…

そうよ だましたのは私 心こわれたのは貴方 どうせあなたも嘘つきな旅人と思ってたのよ

裏切られた思い出にいつか覚えた氷芝居 さみしがり屋の貴方にはそれが一番の仕打ちだった
冷たい雨、雨、雨、雨、いまさら 貴方がこんなに いとしい
冷たい雨、雨、雨、雨、私を あの頃に連れて戻って

生まれてはじめて会う人が貴方ならよかったけれど
裏切られすぎて私は今さら素顔になれない

裏切られた思い出にいつか覚えた氷芝居 さみしがり屋の貴方にはそれが一番の仕打ちだった
冷たい雨、雨、雨、雨、いまさら 貴方がこんなに いとしい
冷たい雨、雨、雨、雨、私を あの頃に連れて戻って

こわれた心かかえて貴方は優しい女(ひと)に出逢う 幸わせになってゆくならなんにも言えやしないけど

裏切られた思い出にいつか覚えた氷芝居 さみしがり屋の貴方にはそれが一番の仕打ちだった
冷たい雨、雨、雨、雨、いまさら 貴方がこんなに いとしい
冷たい雨、雨、雨、雨、私を あの頃に連れて戻って

この空を飛べたら

空を飛ぼうなんて 悲しい話を いつまで考えているのさ
あの人が突然 戻ったらなんて いつまで考えているのさ

暗い土の上に 叩きつけられても こりもせずに空を見ている
凍るような声で 別れを言われても こりもせずに信じてる 信じてる

ああ人は昔々鳥だったのかもしれないね こんなにもこんなにも空が恋しい

飛べる筈のない空 みんなわかっていて 今日も走ってゆく 走ってく
戻る筈ない人 私わかっていて 今日も待っている 待っている

この空を飛べたら冷たいあの人も やさしくなるような気がして
この空を飛べたら消えた何もかもが 帰ってくるようで  走るよ

ああ 人は 昔々 鳥だったのかもしれないね こんなにも こんなにも 空が恋しい

ああ 人は 昔々 鳥だったのかもしれないね こんなにも こんなにも 空が恋しい

世迷い言

窓打つ木枯らしみぞれがまじる カタリとデジタル時計が変わる
もしやあんたが帰って来たのかと ベッドをおりたら出るくしゃみ

変なくせだよ男にふられたその後は なぜだかきまって風邪をひく
真夜中 世の中 世迷い言 上から読んでも下から読んでも
ヨノナカバカナノヨ

蜜柑をむく指黄色く染まる 忘れたマニキュアはがれて落ちる
とてもあんたにゃついて行けないわと 無理して笑えば出るくしゃみ

いやなくせだよせいせいしている筈なのに 背中を寒気が駆けぬける
真夜中 世の中 世迷い言 上から読んでも下から読んでも
ヨノナカバカナノヨ

変なくせだよ男にふられたその後は なぜだかきまって風邪をひく
真夜中 世の中 世迷い言 上から読んでも下から読んでも
ヨノナカバカナノヨ

ルージュ

口をきくのがうまくなりました どんな酔いしれた人にでも
口をきくのがうまくなりました ルージュひくたびにわかります

あの人追いかけてこの街へ着いた頃は まだルージュはただひとつ うす桜
あの人追いかけてくり返す人違い いつか泣き慣れて

口をきくのがうまくなりました ルージュひくたびにわかります

つくり笑いがうまくなりました 心馴染めない人にでも
つくり笑いがうまくなりました ルージュひくたびにわかります

生まれた時から渡り鳥も渡る気で 翼をつくろうことも知るまいに
気がつきゃ鏡も忘れかけた うす桜 おかしな色と笑う

つくり笑いがうまくなりました ルージュひくたびにわかります

生まれた時から渡り鳥も渡る気で 翼をつくろうことも知るまいに
気がつきゃ鏡も忘れかけた うす桜 おかしな色と笑う

つくり笑いがうまくなりました ルージュひくたびにわかります

追いかけてヨコハマ

追いかけてヨコハマ あの人が逃げる
残した捨てゼリフに誰か見覚えはありませんか
追いかけてヨコハマ あの人がいつも
この街をほめたことだけが裏切りの手がかりです

旅の仕度をした人ばかり  どうしてこんなに通るのでしょう
ヨコハマヨコハマこの船は  街ごと運んで旅ですか
追いかけてヨコハマ あの人が逃げる
残した捨てゼリフに誰か見覚えはありませんか

追いかけてヨコハマ 心当たりには
ひとつ残らず寄ったけれど返事はなぐさめばかり
この街を最後にあの人のことで
私にわかっていることは何ひとつなくなります

旅の終わりはヨコハマあたり  溜め息街だと言いました
ヨコハマヨコハマ似た街は  どこかにそんなにありますか
追いかけてヨコハマ あの人が逃げる
残した捨てゼリフに誰か見覚えはありませんか

旅の仕度をした人だばかり  どうしてこんなに通るのでしょう
ヨコハマヨコハマこの船は  街ごと運んで旅ですか
追いかけてヨコハマ あの人が逃げる
残した捨てゼリフに誰か見覚えはありませんか

残した捨てゼリフに誰か見覚えはありませんか

強がりはよせヨ

強がりはよせヨと笑ってよ 移り気な性質(たち)よと答えたら
それならば唇かみしめて なぜ目をそらすかと 問いつめて

いつからこんなふうになったのか 子供のようには戻れない
強がりはよせヨと笑われて 淋しいと答えて 泣きたいの

生意気をいうなと笑ってよ ひとりが好きなのと答えたら
それならこの俺の行くあてを どうしてたずねると問いつめて

いつからこんなふうになったのか やさしい女に戻れない
強がりはよせヨと笑われて 淋しいと答えて 泣きたいの

いつからこんなふうになったのか 子供のようには戻れない
強がりはよせヨと笑われて 淋しいと答えて 泣きたいの

強がりはよせヨと笑われて 淋しいと答えて 泣きたいの