石清水八幡宮は鎮座当初から国家鎮護、天皇、将軍の守護神として、必勝・厄除開運の神として崇敬されてきた。八幡造りの神殿の境内に石清水八幡宮護国寺が建立された八幡大菩薩信仰の神宮寺で、往時は寺院の堂塔など数多く男山の山上山下は神仏一体の壮観な様相だったという。
しかし明治維新の神仏分離令で八幡大菩薩から八幡大神へと神号の変更、寺院は取り壊され仏教形式は排除されて激変した。かっての威容は絵図などで偲ぶしかない。
その後、国家神道の神社として太平洋戦争の敗戦まで官幣大社だったが戦後廃止され、現在は神社神道として勅祭石清水祭や放生会など伝統祭祀儀礼を継承する。
なお、地域の氏神は「高良神社」である。
石清水八幡宮平成の大修造は第一期を平成21年に完了。
重要文化財「八幡造りの本殿」は平成25年度 京都春季非公開文化財特別公開で初公開された。
内部は本殿の東西側面と背面の瑞垣に鳳凰や牡丹・万年青などの縁起物をあしらった極彩色の欄間彫刻、織田信長が寄進した黄金の雨樋(長さ21.7m)などを公開。
本殿の美しい空間構成と詳細を下記サイトからご覧になってください。