とりあえず焼く

レポート その2

粘土をこねた日が丁度連休の中日ということもあり、その日の晩に早速焼いてみることにした。
かねて製作し、すっかり乾燥したものを中心に、先ほどこねて作ったものも数点、試し焼きである。

 

土曜日の朝の番組で「晴れたらいいね」というのがあるのだが、タイミングよく七輪陶芸が放送されたばかり。
その中で、朝、土取りから始めて、造形し、そのまま乾かさないまま焼くという荒業を披露していた。

 

今回は、それに習って、アルミホイルに包んで、蒸し焼き乾燥しながら素焼きへとつなぐ方法を試してみる。
はじめは、十分自然乾燥した、以前製作のものを餅網に直接のせて焼いてみたが、1分もしないうちに破裂。
「乾燥していても、アルミホイルはいるんだあ」と貴重な体験を得ることに・・・・。

 

そんな試行錯誤の中、「餅網とくれば、やっぱ餅でしょう」と、食い気に走るやからも出現。
「もちに続き、今度は鍋だ」いつしか、陶芸はどこえやら、全員が箸を片手に鍋をつっつく始末。
「いつ出来上がるんだあ」の声もむなしい。

 

そのころ、なまのままアルミホイルで蒸し焼きにしていたものから、もうもうと水蒸気が立ち上りはじめた。
その中から、低い音で「ボン」となるものもある。
ご臨終である。間違いなく、アルミホイルの中で破片と化している。

 

何度かのトライを繰り返し、明け方になってようやく形あるものが出来上がった。
それでも、亀裂があちこちにでき、本来の器としての機能は持ち合わせていない。
「写真に撮っておこう」
これでも、記念すべき第1号なのだと自分を納得させる・・・・・・・。