みんなが大好きおやつのこと

おやつは「からだ」と「心」の栄養です

おやつには、@子供に必要な栄養を補給することと、A楽しいひとときを過ごさせてあげる
この2つの意味合いがあります。
幼児が1回に食べる量には限界があり、1日3回の食事だけでは1日に必要な栄養量は取りきれません。
そこで”おやつ”で子供の不足する栄養を補っていく必要があるのです。


でもおやつがただ栄養を補給するだけの意味合いでは子供に”楽しみ”がありません。
私たち親が昔そうだったように、おやつには子供にとって
食事とは違った楽しみや夢がたくさんつまっているのです。

またおやつはしつけの面でもその力を発揮する場となるでしょう。
「あいさつはきちんとしましようね」「落としたものは食べてはダメだよ」
「おやつ(食事)の前には手を洗おうね」など、
食事に関するマナーは意外とおやつのときには出来たりするものです。
子供の大好きなおやつタイムを上手に使ってこのようなマナーを自然な形で教えていくのも良いことです。

不適切な与え方はいろいろな問題を起こします

美味しくて楽しいはずのおやつも与え方1つで様々な問題を起こしてしまいます。
具体的な例をあげてみましょう。

・食欲不振を起こしてしまう
おやつからエネルギーや脂肪、たんぱく質を取りすぎてしまうと食事時になってもおなかが空きません。
その結果、ご飯をしっかり食べなくなってしまうという悪循環が起こってしまうことがあるので
食べさせるおやつの量には気をつけたいものです。

・虫歯の原因となってしまうことも・・・
おやつを食べる回数が多くなればそれだけ虫歯になる確率も増えてしまいます。
ダラダラ食いはやめてしっかりおやつの管理を心がけましょう。

・おやつからのエネルギーの取りすぎは肥満を招きます
3〜6歳くらいの子供では1日に必要なエネルギーを100とした場合にその15〜20%を
おやつでとっていくことが望ましいとされています。
ところが近年ではこれを上回る傾向が多く見られ、子供のおやつのとりすぎが問題視されています。
おやつを食べすぎると取りすぎた分の過剰なエネルギー(栄養)は体内で脂肪に変わり、
皮下脂肪となり体に蓄えられ、ひいては肥満を引き起こします。
肥満を防ぐためにもおやつの適切な与え方から考える必要があります。