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伝統木造の基本 1.木のルール
書きかけです。
1 木造は木を利用した構造体です。
木を使用したではありません。

1 -1 木は自然の生きた材料です。
まっすぐな材料は、ほとんどありません。
曲り・そり・割れはあたりまえ。
まっすぐな木がもしもあるなら、それは山の頂上の生えている1本だけです。

1 -2 曲がりを利用して構造体を造ります。
和小屋の丸太梁は、天然のアーチです。

1 -3 鉄やコンクリートは無機質の材料です。
木は自然の生きた材料です。
組織の固まりの鉄・コンクリートと違って、木は繊維です。 
ですから、力の方向性があります。

1 -4 木の力は繊維方向にしかありません。
ですから、継手には方向性があります。

2 材料としての木は弱い 

2 -1 だから、相手を利用する
相手のいない配置(力の行き止まり)はダメ
特に、斜材は相手がいなければ、配置してはいけません。

2 -2 垂木は桁から先が相手のいない材料
むやみに軒は出せません。

2 -3 木の断面だけをを大きくしても建物の強度は上がりません。
木をむくらせる。
木を組み込む
木を合わせる
お互いに、もたれ合って力を発揮します。

3 たわみは木の座屈
たわませない材料の長さと配置が必要です。