伝統の古都奈良から安全と安心の | 木の骨組みを創造します | 奈良・大阪・神戸・京都近畿圏及びその周辺 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
木組の木造トラスと手作りエコハウス | 大和町の家 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
株式会社合掌 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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我が社は手加工にこだわって骨組みを造っています。 それは、プレカットを否定するためにわざわざ手間をかけて手で加工しているわけではありません。 本来、トラスは機械加工(つまり、プレカット加工)にとても向いているのです。 実際、平成23年に建てた小学校体育館はプレカット加工に頼りました。 プレカット加工の可能性は魅力的で、私共としても機械でという気持ちはあるのです。 私達が現時点で機械加工(プレカット加工)に移項しない理由は、 伝統の組手の形はそっくりでも、その中の仕組みが生かされていないこと。 に、あります。 10年前だと私達の加工する金額は巷の委託住宅の加工と同じ金額でした。 この間に機械は整備され、システムが整い、プレカット加工の金額は格段に安くなりました。 私達の加工金額は一つも上がってないのに、金額は開く一方です。 この(機械加工生産の)流れを変えることは出来ないことも知っています。 それでも、やっぱり今のプレカット加工では、軸組木造として十分な力を出せるとは思えないのです。 だから、手加工にこだわります。 もう一つ、うれいていることに、 最近の住宅は、デザインと《はやり》という、売れるためのツールに力を入れて、 法律さえ通れば、構造軸組としての設計が十分されていない。ということがあります。 木造トラス勉強会でくり返し語る事の一つに 建物の強度は、設計が7 施工が3の割合でしかありません。 ということを訴えています。 いくら心を込めて最高の加工しても、バランスの悪い軸組は災害で壊れるのです。 100年を超えて建っている名建築にバランスの悪い建物はありません。 今回の仕事は、(株)横田建築設計さんの設計であることから仕事が出発しました。 横田さんは私達が初めて勉強会を行った時に参加されて以来の付合いです。 私達の勉強会は毎年同じ事をくり返しています。 1回聞くだけの『知っている』知識から、 『身についた知恵』にまでは消化されるまでには 時間がかかります。 2度3度と、横田さんはこの10年間、機会ある毎に自分の時間を調整しながら参加されてきました。 私達の軸組に対する考えや思いを理解してくれている横田さんの設計なら、 機械加工に不満があっても、設計と合わせて建物の強度の保証が出来るのではないか? と、考えたことから我社の初めての住宅規模でのプレカットによる骨組み加工となりました。 生産体制の整った工場に載らない加工も一部は工場に無理を聞いてもらいました。 それ以外でも、最低限《これだけは》という事については、 機械加工した後に手加工を加えています。 そのために、プレカット加工を導入しても、値段は他社より上がりました。 この施工のUP分については、お施主様の理解がなければ出来なかった事です。 ありがとうございました。 それでは、 プレカット加工でした、ちょっとの工夫箇所です。 |
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↑土台の上に 柱を載せるのでなく、 柱勝の納まりです。 |
↑出窓の下に補強金物。 これも、特注です。 |
吹抜けには筋交の連続でキキャットフォークを設置。 建物の強度を守ります。 |
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↑コーナーの柱には、(特注の)L型金物を取付けています。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
他にも 柱の上下は壷彫りしたボルトで繋いでいます。 大きな開口の上のまぐさは大きな材を使い、構造的に利用するようにしています。 母屋の間には転び止めを設けました。 などなど こまかい工夫はまだまだありますが、今のとこ書ききれていません。 |