酒と薔薇の日々

 
いつかやってみたい暮らしのひとつは、「酒と薔薇の日々」。

時間がゆっくり流れていく静かな夜に、ちょっと強めのお酒。

大好きな薔薇の花が花瓶にいっぱい。部屋の中はその薔薇の香りが溢れている。

窓から街の灯りが見えるぶん、部屋の明かりは半分に落とす。

わたしはそこで昔のことを思い出す。ずっと心の底に沈めてきた、かつての想いを探りあてる。

どれほどの時間がかかるかわからないけど、お酒がたぶん、力を貸してくれるだろう。

お酒には弱いから、少しづつ飲まないといけないね。そうでないと探し出す前に、また別の海の底にわたしが沈んでしまうかもしれない。

今の時間はそこには必要ない。

永遠に続いていく、続いてもいい時間、「酒と薔薇の日々」。

 

そのときは横に誰かがいてくれる方がいいなぁ。(本音)

 

 

吟遊詩人夜話に戻る