クリスマスプレゼント

 
ひとり暮しで**歳のわたしに、後輩がクリスマスプレゼントをくれた。

それは風呂の栓で、栓に黄色いアヒルが鎖でつながれている。
それを使用すれば、湯船の中でアヒルが浮かび上がり、ぷかぷかお湯の上をただようものだった。

なかなかユニークでおもしろい。誰が考えたんだか・・・

しかし**歳にアヒルとは。

もちろん彼女は、わたしがこれを風呂で使用することを想定してプレゼントしてくれたのだろう。彼女の目にわたしは一体どのように映っているのだろうか。

このアヒルを湯船に浮かべてよろこぶ人物だと・・・?

もらったプレゼントを見ていちばんに考えたのはそのことだった。

今、もらったアヒルを湯船に浮かべて、ニタニタ笑っているわたし。

ひょっとして彼女が思っているとおりの人間かも知れない。

 

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