戸棚の奥に、高野豆腐が忘れ去られているのを発見した。賞味期限はとっくの昔に切れている。
ずっと以前に、買物が出来ないときのために日持ちするので買っておいたのだけど、買ったことも忘れてそのままになっていた。
もったいないから食べよう。
これって保存食なんだから、有効期限なんてあってもないようなものだしね〜。
外箱に書いてある調理方法を読むと、約50℃のたっぷりのお湯に2・3分浸けて戻す、とある。
早速やってみた・・・が、全然戻らない。
意地になって熱いお湯を加えて、浸けること30分。
どうにか全体に水分が染み渡ったよう(な、気がする)だ。
水気を軽く絞ってだし汁で煮るわけだよね〜。
しかし、どうも臭いが・・・。ヒナ臭いっていうのか、なんだか日焼けた藁のような臭いだ。
なんか不味そ〜。
気を取り直して高野豆腐の水気を絞り、包丁で二つに切る。
ヘン!切った感じがなんかヘン!!
切り難いし〜。高野豆腐が切り難いなんてどう考えてもヘン。
母親がお寿司を巻いたりするときに、焚いているのを見たことがあるけどこんな感じじゃなかった。
だし汁で焚いたら、あんな感じになるのだろうか・・・。そう思って焚いてみた。
ますますあの、独特の臭いが強まる。
どうなってるんや〜、これは。
どうにかこうにか煮上がって、味見してみたら・・・。
ぐおおおぉぉぉぉぉっっっっ!
不味い〜!!
まるで古びたスポンジを食べているような味。食感。最悪。
食べ物は賞味期限内に食べないといけないってことが、身に染みてよくわかった。
特に高野豆腐は。