2日目
 

 

どちらの普段の行いの賜物なのかはわからないが、とにかくいい天気だった。

朝風呂に入り、朝食(バイキング)の後、ホテルからほど遠からぬ天橋立を目指してレッツゴー。

天の助けか、大して迷うことなく、天橋立に着き、ロープウェイの近くに駐車場を確保。

まずは歩いて天橋立に行ってみた。

う〜ん・・・。なんかただの松林のある海岸だ。でも海の水はさすがにきれい。

わたしたちと同じようにぶらぶらと歩いている旅行者と何人かすれ違ったが、平日なのでそれほど観光客もいない。

それから戻ってロープウェイに乗り、天橋立を山の上から見ることにする。

ロープウェイは1人乗りで、母を1人で乗せるには不安があったが、本人は難なく乗り込み、天橋立ビューランド(展望台)までの道のりを足をぶらぶらさせてはしゃいでいた。

頂上に着くとそこは、ビューランドとは名ばかりで、全然動いている気配のないチャチなジェットコースターと望遠鏡がある以外はただの公園といった感じ。

しかし、天橋立を文句なく一望できる素晴らしい立地だった。

展望台の端に石のベンチがあり、これがかの有名な股覗き用の台。

台の上に立ち、身体を二つ折りにして、股の間から見た天橋立は、その名のとおり天に架かる橋のように見えた(と言うことにしておこう)。

 
 


天気がよくて、眺めは最高!!

 

 

天橋立の見学が終わり、いよいよ丹後半島一周のドライブだ。

まずは伊根湾一周の遊覧船に乗るべく、伊根を目指す。

途中でお昼となったが、田舎道で食事をするような店があまりない。

どうしようかと考えていると、母が「夜はまたいっぱい食べるんだから、お昼はあまりいっぱい食べんとこ。」と例によってヘンな論理を述べ、結局途中のスーパーで買ったサンドイッチとなった。

またか〜なんかお昼はロクなもん食べてない、なんかビンボー臭い旅。

でも店もないのでどうしようもない。

遊覧船乗り場は、平日ということもあり、たいして混んでもいなかった。

30分おきに船が出て、だいたい30人乗り、所要時間30分くらいで伊根の舟屋を海上から鑑賞する。

船に乗ると何故か船内でかっぱえびせんの小袋が売られていた。

船が出発すると、すぐ、カモメととんびが船を取り囲むようにして、飛んできた。

それも半端な数じゃなく、半端な近さじゃない。

顔のすぐ横に、手を伸ばせばととくような距離で飛んでいる。

そのとき何かがわたしの顔の横をかすめて行った。

船のデッキでわたしの横に立っていたおじさんが、手にしていたかっぱえびせんを空中に放り投げたのだ。

そしてそのえびせんを、見事カモメが空中キャッチ。

そのほかの乗客も次々にかっぱえびせんを放り投げるので、船の周りはえびせんを目掛けて飛び回るカモメたちでいっぱいだ。

とんびはえびせん争奪戦に出遅れていた。

舟屋や緑が美しい青島の景色を眺めるハズが、頭の横をかすめ飛ぶカモメのことがやたら気になり、とてもそれどころではなかった。

しかもそのカモメたちのすごいところは、船が行程の半ばまで進んだとき、一斉に船から離れてまた港に引き返して行ったことだ。

その頃には、既にわたしたちの船の乗客が持つえびせんも底を付き始め、しかも次の遊覧船がまた出発するわけで、当然次の船の乗客の方がたくさんのえびせんを持っている。

そのえびせんの多い遊覧船が出発するまでに港に戻っていくわけである。

か、賢い・・・。

 
 


まるでヒッチコックの「鳥」!!

 

 

経ヶ岬灯台は展望所から眺めた。

あまりにも小さくて、どこやどこや〜って感じ。

遊歩道を15分ほど歩けば、灯台の傍まで行けたらしい・・・。

 

経ヶ岬手灯台から琴引浜までの道は丹後半島の海沿いの道を進んで行ったが、素晴らしい日本海の眺めが広がっていた。

運転しながら、チラチラと眺めた。(危なー)

平日なので車も少ないし、とにかく一本道で迷う心配もなく、運転初心者のわたしには有難いことだ。

 

最後の見学地、琴引浜は「鳴き砂」が有名。

砂が鳴くためには、砂がきれいでないといけないそうだが、見た目はそれほどではなかった。

せっかく来たので、砂の鳴く音を聞こうと、無理やり砂を踏みしめて鳴かせました。

ここにも、全然人がいなかった。

 

 

夕食は、事前に人から聞いていた漁港の近くのレストランと決めていたので、ドライブから戻り、風呂に入って一服してから、車で出かけました。

ホテルから10分くらいのところにある、「レストラン漁連」。

港の近く、出光のガソリンスタンドの2階に、裏手から錆びだらけの鉄の階段を上りきった先にその店はある。

レストランという名からはほど遠い!!

町の食堂(しかも下町の古い食堂)のようなたたずまいで、おいおい、大丈夫か〜という感じだった。

店の前で母は、「食中毒大丈夫かしら〜」とつぶやいた。

わたしもちょっとやばいかな、と思ったが、

「街中から外れた漁港の近くで、このたたずまいで、潰れもせずにやっているってことは、案外、漁師さん仲間内で流行っているのかも知れないよ。もしそうならめっけものやん。」

と言って、その店にすることにした。

まだカニの時期には早いとのことで、わたしは焼き魚の定食、母はお刺身定食を頼んだ。

〜☆

出てきたものは、素晴らしい!!の一言に尽きます。

とにかく新鮮で、美味しい!値段もリーズナブル!!(これ重要)

ホテルの食事は、品数は多いが、量も多くていつも食べきれないけど、料理自体は大して感動するようなものはありません。

でもここの料理は量もちょうどよくて、何よりも素材が本当に良い(素人のわたしにもわかるほど)のです。

母も感動していました。

店に入る前に言ったこと、すっかり忘れているようでした。

 
 


焼き魚定食とお刺身定食

 

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