ゴールデンウィークの中盤、4月29日の休日に、先輩と奈良ののどか村にイチゴ狩りに行った。
先輩の家から車で30分くらいのところにのどか村はある。
先輩の家の近くまで行き、軽自動車のわたしの車で行くか、外車の先輩の車で行くか考えたが、わたしが他人の車を運転できないこと(根性がない)と、燃費を考えてわたしの車で行くことにした。
山の中腹にあるのどか村に坂を上っていくのは、660CCの馬力ではちと厳しいのだが・・・。
でも道も空いていて、先輩は道を知っていて、いいペースでのどか村に着いた。
しかしなんと言うことだろう!!
既に10時までに300人以上が入村してイチゴ狩りを申し込んでおり、赤いイチゴがもうないとかで、イチゴ狩りの受付は終わっていた。
イチゴ狩りの計画が10時半の時点で既に消滅・・・。
のどか村で出来ることは、ブラブラする他には、「しいたけ狩り」「アスパラガス採り」「トマト狩り」「地卵拾い」しかない。
とりあえず入村することにして、村の中をぐるぐる歩いて見て回った。
イチゴ狩りに備え、わたしはコーヒー・紅茶の水筒2本とイチゴを洗うためのタッパーウェアー、先輩はイチゴを洗うための水のペットボトル2本を持ち込んでいた。
その荷物全てが文字通りただのお荷物となり、わたしたちはカンカン照りの道を重い荷物を持って歩いた。
わたしは荷物を軽くするために水筒のコーヒーを少し飲んだが、焼け石に水だった。
先輩には「もうイチゴ狩り出来ないから、水を捨てたら?」と提案してみた。
すると先輩は、「わざわざ買ってきたミネラルウォーターだから、もったいない。」と言い、そのまま持ち運んでいた。(ご苦労さまです。)
しいたけ狩りのビニールハウスに行くと、中ではたくさんのしいたけが同じ長さに切り揃えられた丸太にウジャウジャ生えていた。
採ったしいたけは買うらしい。100グラム250円だと!
なんちゅう高いしいたけや。
しかもわたし自身は、田舎の家でしいたけを栽培していたことがあった(父の気まぐれ)ので、しいたけ狩りの経験があり、そのあっけなさを知っていた。(ただもぐだけです。)
よってつまらないからパス。
先輩はアスパラガス採りがやりたいと言ったが、係りの人ら聞いてみると、アスパラガスの大きいものは全て摘み取られているとのことで、これもイチゴ狩り同様出来なかった。
午後1時から、トマト狩りがある、とのことだったが、わたしも先輩もトマト嫌いだった。
残るは地卵拾いのみ。
わたしは田舎で育ったから、地鶏を飼っている大体の様子が想像できていたが、先輩は文字通り地面に卵がゴロゴロしていると思っていたらしい。
普通そんなところに産まんやろ〜。
地卵拾いの場所に行ってみると、巣(らしきもの)の中に卵があるのを見て驚いていた。
そして強烈なニワトリの臭い、地面にゴロゴロしているのは卵ではなく、砂かけを楽しんでいるニワトリたちだった。
拾った卵は1個50円で買うらしい。
先輩はニワトリがいっぱいいる中に自分が入るのは怖いけど、わたしが卵を拾ってきてくれるなら、買ってもいいと言った。(全然面白くないと思うのだが・・・。)
「でも、雄の鶏もいるみたいだから、有精卵かもよ。」
卵を採るために地鶏を飼うときは、雌だけいればいいように思うが、ある割合で雄も一緒に買うほうが鶏のグループ全体が安定するらしい。
それにニワトリは40羽くらいしかおらず、地卵というのは怪しいような気がする。
ニワトリって1日1個しか卵を産まないのだから、どう考えても地卵の数はニワトリの数より少ないわけで、あんなに人が押しかけている日には、卵の絶対数が不足しているのではないか?
きっとスーパーで1パック200円くらいで買ってきて、お客さんがいないときに、密かに卵を置いているに決まっている。
採卵日の書いたシールなんかは取ってあるんだろうけどね・・・。
そんなことを考えると馬鹿らしくなって、卵拾いをする気が失せてしまった。
先輩は有精卵の卵が気持ち悪いから、いらんと言った。
結局あちこち見て回ったが何もせず、芝生の地面にシートを広げ、お茶を飲み、ポッキーを食べながら先輩とおしゃべりをして過ごした。
芝生のところどころにクローバーが混じっていて、子供の頃を思い出して、四葉のクローバーを探したりした。
そのあと観葉植物の温室に行き、そこの売店で記念の苔球植物を1つずつ買った。
イチゴ狩りが出来なかったので、拍子抜けして、2時間ほどでのどか村を後にして、幻のイチゴ狩りは終わった。
教訓:イチゴ狩りは朝一で出かけましょう!!