朝、みいちゃんが車でわたしの家にやってきた。
わたしの車(軽自動車)とみいちゃんの車(右ハンドルだけど外車、名前はわからない)の、どちらの車で行くか相談(わたしは自分の車以外運転したことがないので、相談するまでもないのだが)の結果、軽自動車の方が高速代金が2割引で安いこともあり、わたしの車で出発することになった。
みいちゃんの車はわたしの駐車場に入れておく。
香住で海産物を買い込んでくる予定なので、わたしは田舎からクーラーボックスを持ってきた。
帰りにシルク温泉に寄ってくるつもりなので、お風呂の用意も準備万端。
おしゃべりしながら交代で運転していたら、高速を利用したこともあって、あっという間に香住に到着。
香住に着いてから、目指す民宿「とうふや」までの道は少し迷った。
近くまで来て携帯で電話して道を聞いたら、そこは川沿いの絶対にわからんで〜というほどの奥まったところ。
駐車場も軽自動車がいっぱいいっぱいの狭い前庭。よかったよ〜この車で。
みいちゃんの外車なら、絶対にどこかにぶつけるね。
案内された部屋には既に食事の用意がなされていた。
メニューはお刺身(貝やイカ、魚)、焼きガニ、カニすきだ。
山盛りのカニ、カニすき用の野菜盛り、カニすき用の土鍋(出汁が入っているから確かだろう)。
わけがわからないのが、すき焼き鍋のような鉄鍋にアルミホイルが敷いてあるこの鍋。
どうするんだろう?焼きガニって聞いていたのに・・・。これか?
2人して鍋を挟んで座っていたが、全然人の来る気配がない。
お刺身を食べたりしてしばらく待っていたが、みいちゃんはあまりお刺身が好きではない。
仕方ないので、部屋を出て、民宿の台所にいたおばさんに声をかけた。
「あの〜あれ、勝手にもう食べていいんですか?」(どーいう質問だ?)
「あ、食べてくださいよ〜」
「どうやって食べるのか、やり方わかんないんですけど。」
おばさんが部屋まで来て焼き方を教えてくれた。
アルミ箔の上にカニを並べ、塩を降ってガラス蓋をしてカニ自身の水分で蒸し焼きにする。カニの身がプクッと膨らんできたら食べごろ。
焼きガニというから炭とかで焼くのかと思っていたが、意外だった。
「いろいろやってみたんだけど、このやり方が一番美味しいんですよ。」とおばさんは言った。
確かにこのやり方だと、カニの美味しいところが全然無駄になっていない。
食べると本当に美味しい!!感動モノだった。
山盛りのカニは焼きガニとカニすき分なので、配分は自分たちで適当にするのだが、焼きガニのウェートがかなりを占めた。
カニすきは・・・まああんなもんでしょう。
とにかく焼きガニが目からウロコの美味しさで、カニすきはかすんでしまいました。
帰り際に、前庭で民宿の人がハタハタを干していた。
何の気なしに眺めていると、物欲しげに見えたのか、おばさんが10匹くらいビニールの袋に入れてくれた。
ラッキーだ。