カブトムシとクワガタムシookuwa_1.gif (1140 バイト)


昨年、息子にと買ったカブトの幼虫4匹と成虫2匹を買ってまもなく死なせてしまった。どうも昆虫マット(くぬぎやこならなど幼虫が食べる木を細かく砕いたもの。腐葉土とは違うがカブトの幼虫もこれで飼える)が合わなかったようで幼虫2匹は潜りもしなかった。もぐった幼虫もそのマットをえさにはできず、餓死したようだ。

その時は勉強不足で幼虫がもぐらないのはマットのせいだとはこれっぽっちも思わず、それが変わった幼虫なのかと勝手に決めていたけど、いくら変わっていてもさなぎになるのにもぐらずになる奴はいないだろう。とにかく、カブトの幼虫なんざ飼ったことないし、ぜんぜん下調べもしてなかったので、そんな事にも気付かず、わけがわからないうちに死なせてしまったのである。今思えばかわいそうなことをした。

針葉樹の混ざったマットはカブトにとって命取りなんだそうな。成虫の方はマットを食べるわけでもないのになんで死んじゃったのか未だにわからない。食べなくても針葉樹の毒って効くのだろうか?ひょっとして割と早くに羽化したもので寿命だったのかも...。

とにかく、そういう訳で去年の夏はカブトにはついてない年だったのだが、そのカブトが全滅したあと、職場で男子トイレにいたクワガタを「息子さんにどうぞ」ともらって帰った。このクワガタ、最初はコクワかと思ったけれど、ちゃんと調べるとノコギリクワガタの小さいのだった。やっぱりカブト同様、何にも知識がなかった。どうせカブトみたいにすぐに死んじゃうと思っていたら、なかなかしぶとい奴であったのだ。トイレにいたというのでアルコールで消毒したけどへっちゃらだったし、それほどまめに世話をしたわけでもないのに初冬まで長らく生きていた。しかも、結構愛想もよく、あんまり隠れてばかりせず飼育ケースを覗くと、むこうもよくこっちを見てくれていた。ノコギリクワガタは越冬しないのが普通なので(羽化してまだ地上に出てきていない新成虫はそのまま越冬するけど)ちゃーんと天寿を全うしたというわけだ。それで、ついクワガタに興味が出てきてしまった。結構、かわいいやん!

それからまもなく、インターネットをうろうろしていて見つけた「オオクワガタって!」というホームページが縁でカブトとクワガタの幼虫をたくさんいただいてしまった。すばらしきはインターネット、「こんにちは、クワガタに興味あります」とあいさつしただけの見ず知らずのおばちゃんにタダでカブトやクワガタ(オオクワ&ノコギリ)の幼虫を送ってくださる方がいたのである。(今年はヒラタクワガタの成虫ももらってしまった!)

そのカブトの幼虫は、この夏、ほぼ全部無事成虫になり、今現在、その子どもである幼虫たちがわさわさわいて元気に育っている。クワガタの方は3分の2は成虫になったけれども活動をしているものは少ない。ノコギリはまだ蛹室(サナギになるときにつくる空洞)のなかでじっとしていて、おそらく来シーズンまでそのままだ。オオクワはエサが減っているので活動しているのもいるのだがとてもシャイなのでなかなかお目にかかれない。それにしても、去年、4匹のカブトの全滅に泣いていたことを考えるとすごいぞ!今年は!

クワガタ愛好家の研究熱心なのには先の「オオクワガタって!」をはじめ、それはそれはたくさんのホームページがあっておどろくばかりである。如何に大きな個体を作るか(これが一番多いみたい)、如何に美しい個体を作るかなど目標に、日夜、血のにじむような努力をされている人々でいっぱいだ。それに、意外と思われるかもしれないが、30代、40代のおじさんたちがすごいパワーでクワガタにのめりこんでいる。ホームページを見ているだけでその中にずるずるひきずりこまれそうな熱気だ。(実際、ひきずりこまれた私。ただし私は、非進歩的に単に飼ってるだけだけれど)

ここまで読んでちょっとクワガタに興味のわいた人、もしくは昔クワガタが好きだったことをなつかしく思い出した人、ぜひ、またクワガタを飼ってみよう。
ただし、他の趣味と同様のめりこむといくらでもお金が減っていくので気をつけるべし。(その方面の人々はそれをクワ貧と呼び習わしている)

きっかけであった息子が早くも興味を失いつつあるのに(今、彼の頭の中はポケモンでいっぱいなのだ!)せっせと飼い続けるわたしって一体.......?!しかし、そう簡単にクワガタやカブトにお目にかかれない今時の子供に実際に生き虫を見せることはいいことだと信じて(という大義名分のもとに?!)飼い続けよう!と決意するのであった。

(1998.10.19)

雑記帳目次に戻るホームページに戻る