おかやど日記(1)(2001.4.20〜9.20)

2001.9.20 秋ですねぇ..。

まだまだ日差しは強いものの、風がさわやかで秋を感じさせます。
おひさまの出ている時間が急速に短くなってきて、いいお天気だと思って砂を洗っても、思ったほど乾かないうちに日が暮れてしまいます。涼しくなってきてうれしいような、さみしいような...。
寒くなるとまた@@たちの保温に、さらには乾燥に気を回さなくっちゃいけません。ヒーターは手に入りにくい地域もあるようなので、早すぎと思わず、今のうちに準備しましょうね。
この季節、我が家は保育園、小学校はもちろん、自治会、校区、学童などなどの運動会がやたらにあって、その役員なんぞに当たってたりするともう、委員会だらけでますますお疲れの私。@@たちにも迷惑かけてます。
最近、砂干し用に使っているフードコンテナ(ついたおもちを並べておくような浅い長方形の入れ物ね)ですが、ちびっ子たちならあの低い縁も越えられないので、ちょっとした運動場になります。端から端まで走り回ったり、脱走のとっかかりにならないように真ん中に置いた流木のてっぺんに登ってきょろきょろしてみたり、いつもの高い囲いの中とは違ってとっても活発に動き回ります。それこそ@@の運動会のようです。
ちょっと目を離したすきに、あれ?足りないぞ?と探してみると陶器の置物の下でかくれんぼしてました(右の写真)。見〜つけた!
ホームセンターの台所用品売場で安売りしていたフードコンテナ、我が家では@@のために大活躍しております
よ。
かくれんぼしてたのは、ハナちゃん?

wanwantoissho2.jpg (10996 バイト) 2001.9.5 チャタテムシ

ちょっと手入れおさぼりしてたかな〜っと思ったらコイツが現れるのです。チャタテムシ!初めてみたときはてっきりダニだと思ったけど、なんか違う気がするぞと調べてみたのです。え?何々?とお思いの方、検索エンジンでチャタテムシを検索してみて下さい。それはそれは山ほど情報が出てきます。
本や食物をぼろぼろにするという被害はあるけれど、どうやら人間には吸血等の直接の害はないらしい。@@にも悪さをしているようには見えません。でも気持ち悪い!一体どこからやってくるんだか。
乾物が好きらしく、前回紹介した乾燥したエサなんて格好の標的となってしまうのです。だから、しばらく留守にするからと市販のエサを置きっぱなしにしていると帰ってきて、エサをもちあげるとわらわらと逃げ回るきゃつらの姿を見ることに...。カビが生えるような湿気たところが好きで@@の好む環境は彼らの好むところと似ているわけですね。
しかし、マメに世話をしていればチャタテに出会うことはないでしょう。
チャタテムシはどこの家にも必ずいる虫らしいけど、ダニと一緒で食べ物のカスや埃がいっぱい、換気の悪い家にはたくさんいるらしい。
我が家の場合、そっちが問題か...。だれかお掃除して〜!
写真は、たぶんパルパル(いつの間にかちびっこたちがどんどん引っ越しをしてだれがだれやら...)と娘のお気に入りのくたくたのぬいぐるみのわんちゃん。上の日記の内容とはまったく関係ありませんです。ハイ。

2001.8.20 市販のエサ

アメリカじゃあ、オカヤドカリ専用のエサなんてものが売っているのですよ。これまた、そおふうさんが教えて下さったの。(お世話になりっぱなし。頭があがりませんです)
写真の下の二つはFMRというオカヤドカリ研究所みたいなところから発売している物で、特に左側のトリートというのはおやつですね。南国のフルーツたっぷり、フタをあけるとココナッツの芳しい香りがぷわ〜ん。そしてホントにおいしいの!(試食した数人の@@ラバーによる証言を得ております!?)ぜひともアイスクリームショップでトッピングとして採用していただきたいくらい。右下のはいわゆるエサにあたるのですが、日本のザリガニのエサとして売られている左上のものが、あまり人間が嗅いでよいにおいではないのにくらべ、まあ、嗅げるにおいです。やはりココナッツが効いてるみたい。
右上のは南国のナマズ、プレコ用のエサなんであります。BBSでょぅぢさんに教えていただいて以来、人気急上昇中!(熱帯魚を飼ったこともない私が、BBSを通して本当にいろいろ教わることができて、感謝感激です。本当にありがとうございます)
この中で、うちの@@たちのお好みは、ダントツで左下のFMRのトリート。同じFMRのエサと混ぜて入れても、トリートだけ先にきれいに食べてしまいます。
でもきっとこれだけじゃ、お菓子をゴハンにしているようなもので、@@の健康のためにはよくないでしょうね。
次がプレコ用のタブレットです。食い意地の張ったアユウなんぞ、これを抱え込んでわしわし喰っちゃってます。
そしてほとんど食べないのがザリガニのエサ。ヤドカリ用とも書かれていて、もっと食べてもよさそうなんですけどね。
普段はゴハン粒やおかずの残り、野菜、果物、おじゃこ、さくらえびなんぞをやっているのですが、私が実家に帰ったりしてダンナ様にお世話を頼むときは、こんな市販のエサが結構便利なんであります。
お魚のエサ、大抵@@もいけそうな気がしますね。またいろいろ試してみませう。
sihannoesa01820.jpg (14940 バイト)

ehon.jpg (28562 バイト) 2001.8.5 @@絵本

この季節、「お祭りでヤドカリを買いました」「沖縄で貝を拾ってきたらヤドカリが入ってました」「桜の木からヤドカリが降ってきました」(!?)など、はじめてオカヤドカリを飼うことになった方からよくメールをいただきます。本屋さんや図書館で調べてもなかなかオカヤドカリのことを書いたモノが見つからないので、ヤドカリを前に途方にくれてしまうのですね。私もそういう気持ちからHPを書いたのでとてもよくわかります。
ヤドカリ本といえば、HPでは紹介していないのですが、私のとてもお気に入りの@@本があります(左の写真。モデル:マコロン)。
実は、アメリカのそおふうさんから送っていただいた子供向けの絵本仕立ての飼育本です。これが実によくできているのです。映画のパンフレットくらいの薄さですが、必要なことはちゃんと書かれていて、楽しい挿し絵付き。本(特に洋書)のオンラインショッピングで有名なamazonの検索でもヒットしないので、日本では手に入らないと思いこんでいたので紹介しなかったのですが、この前アメリカのSea Shell Shopというところで、海外通販しているのを見つけました。(ON-LINE CATALOGの中のHermit Crabs、さらに Hermit Crab Booksとたどってみて下さい)
英語ですが、それほど難しくないので、子供さんに見せてあげながらお話してあげられると思います。本当は日本語でこんな絵本があれば良いのですけどねぇ。そしたら、初めて@@と出会って途方にくれる人の数はグンと減るに違いない!私が頑張って自費出版でもしようかと思いつつ、そんな時間もお金も、もとより製作する能力が無いな〜とため息をつく今日このごろ..。ふぅ〜

2001.7.20 三人寄れば...?

大きいチームの三匹が輪になって何やら相談していました。三匹ともせわしなくひげをちょろちょろと動かし、お互い顔を見ながら一体何の話をしているのやら。
「最近、暑くてまいったね。夕方には急に涼しくなる(エアコンがタイマーで入るので)けどさァ」
「ホント、うまいもんでも食べて元気出したいよな」
「そういや、ハクチョウゲって木の葉っぱがイケるらしいよ。うちじゃあ、全然そんなごちそうにありつけないけど」
・・・・・んなこと言ってるわけないわな。
でも、本当に何かコミュニケーションとっている様子でしたよ。写真撮ろうとすると、みんなあわてて引っ込んじゃって、どう頑張ってもこんな写真しか撮れませんでした。残念!

ちなみにハクチョウゲは漢字では白丁花。小さい星形の白い花を付ける木だそうです。BBSでころさんに教えていただきました。その葉っぱをとってもよく食べるんだって。
他にもいろいろな葉っぱとか根っことか食べるみたいですね。いろいろ試してみたいけど、園芸店で売っているのは農薬なんかついているような気がしてなかなか勇気のでない私であります。
sanninyoreba1.jpg (33570 バイト)

fuuaohirune3.jpg (21041 バイト)

2001.7.5 暑いな〜、もう!

ちは日中誰もいないので、用心のため家は完全に締め切り状態。

@たちは風も通らないむんむん蒸し蒸しの部屋の中でお留守番です。
以前、BBSで教えていただいた方法ですが、ペットボトルに水を入れて凍らせ、飼育ケースの上に置いておくと、かなり涼が得られます。
でも、フタの裏に水滴がいっぱいついて、ポタリポタリ..。
まさに、♪いい湯っだっな〜、ハハンッ♪状態なのです。
いつもは流木の陰に隠れて寝ていることの多いアユウ、ペットボトルを置きだしてから、流木に乗っかってお昼寝するようになりました。ちょうどこの場所にポタリポタリと滴が落ちてくるのです。気持ちいいのでしょうか。
でも、この方法、私が帰る6時まではとてももたない。
悩んだあげく、室温がぐぐっと上がる3時頃に、タイマーでエアコンがつくようにしました。もったいないような、しかし、蒸し@@になっても困るし...。
@@たちのためと言いつつ、家に帰ってリビングがひんやりしていると、シアワセ〜〜〜!なんか「お帰りなさい。暑かったでしょ」と我が家に言ってもらっている気分です。
さてさて、そのシアワセの代償、電気代はいかほどに?


2001.6.20 貝殻の好み

うちのちびっ子チームにいるハナとコハナ。
名前は最初にやって来たときの殻が、お花(菊?マリーゴールド?)みたいな模様の貝殻(写真下方、右が元コハナ、左は元ハナのもの)だったから。
どちらも何回か宿替えしてて、コハナは一時そおふうさんにプレゼントしてもらったきらきらのおうちに入っていたこともあるおしゃれさんです。(あれ、私は気に入ってたのに、引っ越しちゃって残念!)
それが、最近また、そろって同じタイプの貝に引っ越しました(写真上方)。

(貝の名前調べてないのです。なまけものの私)
君たちは好みが一緒なのかな?

いろいろよく似たサイズのを入れてあるにもかかわらず同じ貝を選ぶなんてね。
girotさんの所のヤドカリ君2匹も、同じように同じ貝に引っ越しをするっていう話だし、好みが似ている者同士っているのね、@@にも。
来たときの貝と一緒に記念撮影しました。なんだかすごい勢いで逃げようとするのでこの写真1枚とるのにすごい苦労しましたですよ。
おお、やっぱり一回りは大きくなっている!母はうれしいよ!

(いや、@@を産んだワケじゃないですが。育ての母ね)

訃報:ハイミィ&フウアが旅立ちました。
ハイミィは、いろいろな人から色白のべっぴんさんとかわいがっていただいたし、フウアは、でか@仲間のアユウに続き、砂上脱皮を成功させた後のことで非常に残念です。どちらも脱皮による衰弱が原因のようです。春は脱皮シーズン。喜びと悲しみが行き交います。あぁ

hanakohana9.jpg (35404 バイト)


ayuudappi2.jpg (30404 バイト) 2001.6.5 喜び×2

3週間前、我が家の特大君、アユウが砂上ですっぽ〜んと見事に脱皮しました。左の写真は、死んでいるのかと、どきどきしながら貝をのぞくと、みずみずしいハサミが見えて、感動に震えながら撮したものです。抜け殻のお尻の先がまだ貝の中に挟まったままですよ。
確かに1週間くらい元気が無くじっとうずくまっていたのですが、物陰に隠れることもなく、こんな丸見えの場所で脱いじゃうなんてビックリ!この後、2日間じっとしていましたが、3日目には起き出して、自分の脱いだ殻を食べ始めました。そして、2日間今度は延々ひたすら食べ続けて脚先やハサミなどの固いところ以外はすっかり食べてしまい、脱皮後5日目には、もう@@小屋の中をうろつき回っていました。脱皮がいつもこんなだといいのになー。でっかいのは特に脱皮時の死亡率が高いのに、アユウは本当に偉い!
さてさてその12日後、今度はもう1匹のでかでか@、フウアの様子がおかしい...。なんと脱皮だ!でかでかペアが揃って砂上で脱皮成功です。感動〜〜!
フウアとアユウは2000.11.14に高槻のペットショップで購入。「輸入物です」という話だったけど、たぶん沖縄にもいるオカヤドカリ Coenobita cavipesではないかと思います。どっちも濃いベージュだったのに脱皮したら鮮やかなブルー!逆にブルーのムラサキオカヤドカリが脱皮するとピンクベージュ〜オレンジっぽい色だし...。
不思議なものですね。



2001.5.20 引き続き、これまでのお話(自分のための記録です。つまらないかも...。)

ミカンが死んでしまってから、しばらく気が抜けてしまいました。
ミカンの居た飼育ケースを片付けることもできず、かといってまた新しくヤドカリを飼って、こんな悲しい思いをするのはいやだし...。
でも、結局、オカヤドカリのことをもっと知りたい!という気持ちが強く、郵便局のふるさと小包で申し込み、1999年8月末、また新たにオカヤドたちとの暮らしがはじまりました。(この辺のくだりはとれもろの雑記帳「オカヤド再び」に詳しく書いています)
6匹中1匹は最初から死んでいて、その後あいついで死んでいきました。
言い訳になるかもしれませんが、うちに来たふるさと小包のヤドカリ達は最初からあんまり状態がよく無かったのです(脚欠け、眼に傷など)。彼らが来てから約10ヶ月後、とうとう2匹になってしまいました。さあ、どうしよう?

かなり悩んだ末、今度はりゅうか商事さんで購入することにしました。なんというかオカヤドカリを飼い続けることが私の使命のような気がしてきたのです。もちろんかわいいから飼いたいのが一番なんですけどね。なんとか家で飼っても長生きさせたい!
りゅうか商事さんからは10匹のすごく元気のいい沖縄ッコたちがやってきました(2000.6.29)。
りゅうか商事さんは沖縄物産いろいろを扱っておられて、別にオカヤドカリの専門店でもペットショップでもないのですが、とてもオカヤドカリのことを大事に考えてくださっており、わたしは大変お世話になっています。(右の写真はりゅうか商事さんから来たうち、一番大きいスパと一番小さいベルの最近の写真。うちに来てから約11ヶ月。ベルは殻ごとでもまだ10円玉の半分の大きさもない超チビっ子です)
でも、そんなに元気な@@でも、何が原因か、これまでに脱皮直後3匹が死んでしまいました。脱皮は本当に命がけなのです。すべての脱皮がうまくいって欲しいと心から思います。
それともこれが自然淘汰の一つなんでしょうか...。
bellsupa10yen.jpg (18951 バイト)

 


samisiimikan.jpg (9087 バイト) 2001.5.5 裸で木登り

そもそも我が家でオカヤドカリを飼うことになったのは、1998年8月、家族で淡路島に遊びに行く途中、休憩したサービスエリアで売られていたヤドカリを、当時年長さんだった息子が「やどかり買って〜〜〜!」としつこくせがんだから。
私は陸に住むおかやどかりなんぞ知らないから、
「やどかりなんか今から海に行ったらなんぼでもいてるし、バケツに捕って帰ろ」と言うと、
「もし、こんなブルーのがいてへんかったら帰りに買うてや!」
「わかったわかった」....。
当然、淡路島の海中にオカヤドカリがいるわけもなく、帰り道で件のブルーのでっかいヤドカリを買うことになったのです。小さいのも居たのだけど、最初からあまり元気がなく、まもなく☆。残った大きい方のミカンが、その後、私がオカヤドカリ見聞録を書いてみようと思いたったきっかけを作ってくれたのです。

この写真はうちに来てから10ヶ月くらいの時のもの。何か変ですね。
そう、この頃から、ミカンはたびたび貝から抜け出して生活するようになりました。ときどきまた貝に入るのだけど、数ヶ月ほとんど裸のまま。
殻から出てしまった状態でそんなに長い間生きていたのも不思議なんですが、この姿で流木の先にちょんととまって、遠くを見つめている様子は本当にさみしそうでした。さんざ裸で居たあげく、最期にはなぜかちゃんと貝の中に入って眠っているように死んでいました。
早く仲間を作ってあげるべきだったと今はすごく後悔しています。

<補足>
↑これを書いた時には複数飼いをするのが良いという話を信じておりましたので最後の一文が入っています。でも、長い間単独飼いをされておられる方もあるし、単独だからこそのメリットもたくさんあります。「複数で飼わないと死んでしまうのですか?」という質問をたくさん受けますが、そんなことはありません。間違っても、弱っているヤドカリをみて、弱っているのは単独飼育のせいだからに違いないとあわてて仲間を増やすのは絶対やめてください。かえって取り返しのつかないことになります。
弱っているヤドカリは一人静かにそっと置いてあげるのが一番です。

2005年9月

2001.4.20 うちの@@たち

日記初日なので、まずは簡単にうちのメンバー紹介から。
現在12匹。おおまかに大きいのが4匹とちっちゃいのが8匹。砂上には7匹しか見当たらないので、後の5匹は砂の中に潜伏中のはずです。

ムラサキオカヤドカリとナキオカヤドカリとオカヤドカリの3種類(たぶん)。
郵便局のふるさと小包で買ったもの、沖縄のりゅうか商事さんの通信販売で買ったもの、大阪は高槻にある三光ペットで買ったものが同居しています。
我が家にやって来ると、すぐに名前を付けるのですが、同じくらいの大きさで同じような顔、同じような色をした子たちは殻が替わるとわからなくなってしまうので、すでに何匹かは名前がわからなくなっています。でも、適当に呼んで楽しんでいます。へへっ。
右の写真(以前、表紙に使ったものですが)は、貝殻由来で、ボラという名前を付けたのだけど、今は宿替えしてしまってこの殻は空き家になってしまっています。でも、この子はなかなかの器量良しなので貝が替わってもわかります。

ボラちゃんはおそらくムラサキオカヤドカリ。
沖縄では一番ポピュラーな種類ですが、世界的な分布でみると、日本の固有種だそうな。
ムラサキオカヤドカリの色はベージュっぽいものからブルーのや紫のや様々。同じ個体でも成長につれて色が変わったりします。
ヤドカリたちには内緒だけど、私、うちにいる種類の中では、ムラサキオカヤドカリがどうも一番好きらしい。なーんかカワイイのですよ、目つきなんかね。色彩が変わっているところにも惹かれます。いや、他の種類もカワイイのだけどね...。
これ、内緒よ。ホント。

bora.jpg (17233 バイト)


おかやど日記目次に戻る

ホームページに戻るbbs.gif (1204 バイト)